VW パサート「セダン」が35年の歴史に幕。次期型はワゴンのみ提供へ

■「MQB」進化バージョンを採用、パワートレインは、Euro7の規制を満たすよう設計

フォルクスワーゲン(VW)は現在、欧州Dセグメント「パサート」次期型を開発中ですが、同ブランドのボス、トーマス・シェーファー氏は、「Automotive News Europe」誌に、セダンを廃止することが決定したことを伝え、米国市場ではMY2022が最終モデルとなったことがわかりました。

VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット
VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット

パサート セダンは、1988年のB3&B4モデルから設定されており、廃止されるならば、実に35年の歴史に幕が下ろされることになります。

VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット
VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット

VW本部長は、パサート次期型の納車が9月に開始される予定であると言いましたが、これは公式デビューは今夏かそれより前に行われることを意味します。

次期型では、エムデン(ドイツ)での生産が終わり、ブラチスラバ(スロバキア)に移されることもわかりました。

社内コード「B9」と呼ばれる次期型プロトタイプは、まだまだボディ前後をダミーコンポーネントとステッカーで偽装しています。

しかし、ホイールベースが劇的に延長され、サイドビューからは、薄く長いウインドウ、緩やかに傾斜するルーフラインが見てとれるなど、「アルテオン シューティングブレーク」のような長く、低く、かなりスポーティで優雅なボディスタイルとなっていることが確認できます。

次期型では「MQB」プラットフォーム進化バージョンを採用。パワートレインは、Euro7の規制を満たすように設計された、よりクリーンなガソリンおよびディーゼルエンジンを導入。おそらく、1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたPHEV、48Vのマイルドハイブリッドなどがラインアップされると思われます。

パサート次期型のワールドプレミアは、最速で数週間以内の可能性もありそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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