■BNR32に憧れたエンジニアが発想。「もっとエキサイティングな車を」
日産自動車は「スカイラインGT-R」(BNR32型)をベースとしたフルエレクトリックモデル「R32 GT-R EV Conversion」コンセプトの開発に着手したことを公式Twitterで発表しました。
GT-Rはご存知、同ブランドの代名詞「スカイライン」の第3世代から導入されているハイパフォーマンスモデルです。
中でも1989年に登場した8代目「R32型」に設定されたGT-Rは、2.6リットル直列6気筒RB26DETTツインターボエンジンを搭載、当時国内最強と謳われた最高出力280psを発揮しました。16年振りにGT-Rが復活したことで話題にもなり、販売台数でも過去最高を記録、現在でも伝説のGT-Rとして語り継がれています。
EVコンセプトは、このBNR32に憧れて入社したエンジニアがフルエレクトリック化を思いつき、開発に至ったといい、「好きなクルマに、自分が関わっている最新の電動化技術を加えて、もっとエキサイティングなクルマを作りたい」と語ったといいます。
ティザームービーでは、「R32 EV」という言葉が画面に表示される前に、R32 GT-Rの後部が映り、2.6リットル直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT)の音が炸裂しています。
EVコンセプトのスペックは明かされていませんが、フロントに一基、リアにもう一基の電気モーターを搭載、AWDを実現する可能性があるようです。
エクステリアデザインが、もしR32そのままなら、バッテリーはボンネットの下、トランク、または後部座席の下に積む必要があるでしょう。最高出力も不明ですが、「アリア」最強モデルが最大290kWを発揮することから、それ以上になることは濃厚と言えそうです。
同社COOのAshani Gupta氏は、カーメディアに「電動GT-Rはいつか必ず登場する」と語っており、次期型でもフルエレクトリック化が予想されています。果たしてこの「R32 GT-R EV Conversion」が次期型のヒントとなるのか、要注目です。
【R32EV】vol.1
日産はR32型スカイラインGT-RのEV試作車製作に挑戦します。https://t.co/4eNjF3KdiI
この取り組みは、GT-Rに憧れて入社した技術者が「最高に好きなクルマに、今自分が関わる最新の電動化技術を載せて、もっとワクワクするクルマを造りたい」という思いから始まりました。#GTR #R32EV pic.twitter.com/pGBHqgeSBo— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) March 28, 2023