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■新城ラリー2023、LEG1は「とにかく走り切る」を目標に!
●SS1でのプチクラッシュ! SS2では抑えて抑えて走り切るよー!!
元SKE48梅本まどかです☆
今週のうめまど通信も、2023年3月4日(土)~5日(日)に愛知県で行われた「2023JAF全日本ラリー選手権 第2戦 新城ラリー2023 supported by AICELLO」。についてです。
前回、SS(スペシャルステージ)1でアクシデントもありながら走りきった話まで書いたので、今回はSS2からです。
新城総合公園からSS2鬼久保までは約26km。ここのリエゾン(移動)区間で、チームに何があったのか、次のサービスで現時点でやって欲しいことをスタッフに伝えておきます。村田選手は、どこまで攻めて走れるかを運転しながら確認していきます。
アライメントが狂っていたり、左前もホイールが歪んではいたので、これ以上損傷するとリタイアせざるを得ないので、しっかり確認しながら鬼久保まで走ります。
鬼久保のコースはハイスピードなため、何かあった時のリスクはホントに大きいです。
また、鬼久保はいつも使うコースなので、「○○コーナー」など、誰かが大きなクラッシュをしたことで覚えやすい通称の名前がつく事もあるくらい。
「とりあえず走り切ろう」「無茶は絶対しない」と意気込み、SS2をスタート。
抑えて走るのですが、抑えすぎると午後や日曜日にいくら頑張っても勝てなくなってしまうので、村田選手がギリギリより少し余裕があるくらいの、リスクのない走りをして下さいました!
マシンに損傷部分があると、マシンから感じる安定感は全然なく、こんな状態で乗るヤリスは初めて。心の中で「んー、ちょっと怖いけど…頑張れヤリス!」と思いながら、ノートを読んでいきました。
●「OK」ボードが見えた…この先クラッシュ車両あり
ストレートの長いところで、ここからスピードが上がるから気をつけなきゃ…と思っていると、OKボードを出している選手を発見。誰かがクラッシュしている事が分かります。
道幅は広いですが、どこにクルマが止まっているかわからないので、何かあっても対応できるスピードで進んで行くと、同じJN-2クラスの小泉敏志選手のマシンと凹んだガードレールが!!
「としやー、あぁ…」と、村田選手が呟きながら、ここから更に丁寧に走って、なんとかフィニッシュ。
小泉選手たちは結構大きなクラッシュだったため、あそこは気をつけよう!と話しながら、SS3に移動します。
次は雁峰北。
雁峰は新城ラリーでは名物SSで、多い時は10台くらいリタイアがあります。鬼久保を走った時も少しヒヤヒヤでしたが、ここを走ればサービスに戻れるので、ここでも慎重に「とにかく戻るんだ」という目標で走っていきます。
JN-2クラスは、この雁峰でも1台リタイア車を発見。もうこの時からサバイバル戦という感じがしてきていました。
●無事、サービスパークへ到着~
私たちは争えるようなタイムを出せるような走りはできませんでしたが、無事、走りきり、サービスパークに戻ることができました。
サービスパークに戻ると心強いメカニックさんたちが準備してくださっていて、ホントにこの瞬間はホッとしました。
サービスパークでは応援してくださっている方が声をかけて下さったり、ご飯を食べて栄養補給したり。
正直、ラリージャパンに比べて凄く短い距離なので、そこまで身体の疲労というのはあまりないのですが、ぶつけてしまった後、なんとか帰らないと…という思いや、その後の車両の挙動を感じながら乗るのは、心へのダメージが全然違ったな…と、振り返ると感じます。
タイヤはフロントも変えてもらい、車両チェックもしっかりしてもらい、午後再スタート。
●LEG1は午後も続く!
サービスパークを出たあと、すぐに新城総合公園のSSです。午前と同じ流れで走っていきます。
SS4の公園は攻めすぎないように、少し余裕を持ちながら走ってクラス4位。
次の鬼久保も雁峰も、危なげなく走って両方ともクラス4位でした!
サービスパークに戻る前のTC(タイムコントロール)で時間があったので、いろいろチェックしていると、気になる点が…。
ホイールが微妙に歪んでる。
んー!?と困惑しちゃいました!
このラリーで使えるタイヤ本数は、全部で10本。
午前中に2本交換したため、残り使えるタイヤは8本。そのうち、すでにクルマは4本タイヤを履いているので、残り4本しかないのです。
翌日は天気が怪しく、雨は確実に降るのですが、午前中がドライかウェットか…。
ここから天気予報とにらめっこが始まるのですが、どうタイヤを使うのかが肝になってきます。
そんな中、またタイヤが減ったら…と思うとドキッとしましたが、運良くタイヤに傷はなくホイールだけだったのでホントによかったです。
日曜日のLEG2も気が抜けない戦いになると分かってはいましたが、土曜日LEG1のスタートから考えると、走り切れてホッとしました!
また、午前と午後でクルマの動きが全然違い、あれだけ損傷しているとこんなに怖く感じるんだと改めて認識でき、その時はドキドキでしたが、振り返るとちゃんとクルマからいろいろ伝わる楽しさや学べた部分が多く、面白かったです♪
完走できてないとそう思えていないと思いますが、こういう所がラリーの楽しい所なのかなと。
●待ち時間はみんなで情報交換も
今回、雁峰のSS前で他の選手の方々とみんなで走行時間までお話していると、「あのグレーチング(排水溝の蓋)やばい!」と話題になっていました!
どうやら、ラリージャパン2022の時にトップクラスのWRC1が走った拍子に出てきちゃったらしく、1回出たら蓋をし直しても出やすくなってしまうので、それがひょこっと出てきてしまっていたみたいなんです。
それでバーストしてしまった車両も何台かあり、大変だったみたいですが、村田選手はそこのラインを通っておらず、セーフ!
ラリージャパン後ならではの鬼久保ステージは、裏ではそんな会話で盛り上がっていました!
さて、次回は最終日LEG2のお話☆ お楽しみに♪
(梅本 まどか)