ホンダ・ステップワゴンと大人気アウトドアブランド「DOD」がタッグを組んだ「ウサップワゴン」をお披露目!

■DODのウサギマークとステップワゴンのコラボで「ウサップワゴン」と命名

ホンダとアウトドアといえば、ホンダアクセスがペット関連の純正アクセサリーを数多く設定しているほか、愛知県の大手キャンピングカー・ビルダーとコラボしたN-VAN用ベッドマットなどがあります。

他メーカーでは、日産(AUTECH)がセレナやNV200バネットをベースとした「マルチベッド」、トヨタは「モデリスタ」がハイエースの車中泊仕様「MRT」などを用意しています。輸入車では、シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターの純正アクセサリーである「アグレ・ベッドキット」などがあります。

ホンダとDODのコラボ車両「ウサップワゴン」
ホンダとDODのコラボ車両「ウサップワゴン」

このほど、ホンダは、東大阪発の大人気アウトドアブランド「DOD」と現行ステップワゴンのコラボレーション車両を披露しました。

一般公開されるのは、2023年3月25日(土)~3月26日(日)の2日間、京都府南丹市「スプリングスひよし内 DOD CAMP PARK KYOTO」で開催される「DOD HOLIDAY! in DOD CAMP PARK KYOTO」。

「ウサップワゴン」のリヤビュー
「ウサップワゴン」のリヤビュー

今回のコラボレーション車両は、30〜40代のファミリー層を中心に絶大な支持を集めているDODと、ホンダがタッグを組んだことで実現しました。なお、ホンダからプレスリリースなどの発表はなく、TwitterやInstagramなどSNSのみの発信になります。

今回のコラボの契機は、ホンダアクセスのキャンプ系記事があり、その中でDODの広報担当である辻 未鷹氏が登場したそうです。

サイドオーニング展開時
サイドオーニング展開時

DODの広報担当である辻 未鷹氏がオンラインで自動車メディアに同ブランド、そして今回のコラボについて解説してくれました。キャンプ好きならご存じの方も多いように、DODは「DOPPELGANGER OUTDOOR」から2018年にブランド名を改名。ウサギのロゴマークが目印になっています。

「ウサップワゴン」のコラボラッピング
「ウサップワゴン」のコラボラッピング

DODは「Stay Crazy」というブランドコンセプトに掲げています。「Crazy(クレイジー)」のココロは、「遊び心が詰まった」「遊び心にあふれたブランド」などを表現したそう。

たとえば、代表作であるキノコのドット柄が映える「キノコテント」などがあり、自由にワクワクできるキャンプ用品を送り出しています。ほかにも、1人で簡単に設営、撤収が可能なソロ向けの「ミニキノコテント」なども人気です。

ホンダとDODのコラボが実現したのは、ホンダの広報担当である野々村 宗氏がステップワゴンの担当になり、さらにキャンプ好きということもあり、DODの存在が気になるようになったとのこと。DODはキャンプ用品をフルセットで揃えていて、「4人家族がステップワゴンを使ってキャンプを楽しむ」という例に挙げる際に、最適で使いやすい(4人乗車とフルセットの積載が可能)と気づいたそうです。

リヤにはDODのウサギのマーク、ラダーを配置
リヤにはDODのウサギのマーク、ラダーを配置

野々村氏が、数年前にDODの「カマボコテント」に当たった(購入する権利に当たった)ことも今回のコラボの契機になり、同氏がDODのフルセットを実際に借りてステップワゴンに積める、という訴求をしたこともコラボにつながりました。

ドアミラーとアウタードアハンドルもマットブラックにペイントされている
ドアミラーとアウタードアハンドルもマットブラックにペイントされている

一方のステップワゴンは、「素敵なくらし」というグランドコンセプトを掲げ、30〜40代のファミリー層をメインターゲットに据えています。2022年春夏くらいから、ホンダ側からコラボの声を掛けて実現したそうです。

DODの広報担当である辻 未鷹氏は、キャンプとクルマは切っても切れない関係であり、DODとステップワゴンは、ターゲット層が同じであることなど、相性がいいと感じているそうです。実際に、DODのスタッフの中でもステップワゴンを使ってキャンプを楽しんでいる人もいるとのこと。

別注キャリアを装着
別注キャリアを装着

ステップワゴンは、家族に優しいクルマであり、シートアレンジが自在であり、ミニバンの中には「いかつい」デザインが多い中、優しいイメージで、キャンプスタイルに合っている、乗降性にも優れている、などの感想を抱いているスタッフもいるようです。

さて、今回のコラボレーション車両は、現時点ではエクステリアのみの変更になっています。DODの監修のもと、DODのブランドカラーである「DODタン」にペイント(ホンダの技術者による手塗り!)され、前後はマットブラックにペイント。

前後まわりをマットブラックにペイント
前後まわりをマットブラックにペイント

サイドにDODとのコラボ・ラッピングが貼られ、サイドオーニング(THULE製)、キャリヤ、リヤにはラダーが用意されています。いずれもコラボレーション車両用の1点モノ。なお、足元には、ヨコハマタイヤのオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T-S」が装着されていました。

今後は、DODやホンダのユーザーやファンなどとSNSを通じて、どういったデザインにしていきたいか、インテリアをどうしていきたいか、などを募っていくとしています。つまり、ユーザーからアイディアを募って変化(進化)していくことになります。

なお、DODの強みはSNSによる発信で、同ブランドのTwitterのフォロワーは約14万人、Instagramは約42万人もいるそうです。

元には、ヨコハマタイヤのオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T-S」を装着
元には、ヨコハマタイヤのオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T-S」を装着

この発信力を活かしDODは、同コラボレーション車両を「ウサップワゴン」と命名し、先述した「DOD HOLIDAY! in DOD CAMP PARK KYOTO」を皮切りに、「アウトドアデイジャパン東京」など、全国各地で行われるイベントでも披露し、SNS上でも発信されることになります。

なお、同コラボレーション車両の販売などは現時点では考えていないそうですが、盛り上がり次第では何らかのカタチ(限定ボディカラーなど)で可能性はあるかもしれないそうです。

ホンダアクセスによるエアーとキャンプ用品の一例
ホンダアクセスによるエアーとキャンプ用品の一例

このDODの自社企画イベント前に、自動車メディアなどに披露されたコラボ車両「ウサップワゴン」のほか、会場になったキャンプ場には、ホンダアクセス車両であるステップワゴン・エア(テント泊の一例として)、ステップワゴン・スパーダ(車中泊の一例として)も展示されていました。

4人分のキャンプ用品を積んだ例(着替えなどをのぞく)
4人分のキャンプ用品を積んだ例(着替えなどをのぞく)

前者は、サードシートを床下格納し、4人分のキャンプ道具が積まれています。写真からも分かるように、積載力にまだ余裕があり、2列目足元空間にも十分な余裕が残っています。

後者は、2列目と3列目をフラットにして大人2人が車中泊できるアレンジになっていました。なお、ランチはシュラスコなどのキャンプ飯で、料理などに必要な電源はホンダeの外部給電機能が使われていました。

ホンダアクセスのステップワゴン・スパーダとキャンプのイメージ
ホンダアクセスのステップワゴン・スパーダとキャンプのイメージ

さらに、ステップワゴンの広報担当である野々村氏のDODのカマボコテントなど、完全に私物(このステップワゴン以外)だというアウトドア体験ゾーンも用意されていました。

ステップワゴンは、ライバルにはないサードシートの床下格納により、荷物が多くなるキャンプでも荷室上側まで目一杯積める積載力をはじめ、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなどの先進安全装備も完備していますから、移動も快適にできます。

ステップワゴン(ホンダアクセスのスパーダ)の車中泊イメージ
ステップワゴン(ホンダアクセスのスパーダ)の車中泊イメージ

「ウサップワゴン」が気になる方は、今春から全国で始まる「アウトドアデイジャパン」なども要チェックです。

(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠、ホンダ)

ホンダの広報担当、野々村氏の私物を使ったキャンプイメージ
ホンダの広報担当、野々村氏の私物を使ったキャンプイメージ

【関連リンク】

DODホームページ
https://www.dod.camp/

ステップワゴン・ホームページ
https://www.honda.co.jp/STEPWGN/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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