目次
■微妙なブレーキ操作には2本がけ
五十路を機にリターンライダーをした筆者。そのため頭の中にあるライディングテクニックは当然ながら30年以上前のままアップデートされていませんでした。そのため、悪いクセが残ったままとなっていました。
たとえば、フロントブレーキの操作方法ですが、急制動のようなフルブレーキングが必要なシーンにおいては親指以外の4本指でレバーを強く握りますが、日常的なブレーキングではそこまでの力は必要ありません。
そのため2本指で操作するほうが微妙な力加減をコントロールしやすいとして推奨しているライディングスクールなどもあるようです。その場合、人差し指と中指の2本を使うというのがスタンダードなスタイル。
上級者になると、ブレーキレバーを握りつつ、グリップを握っている指でスロットル操作も行うという風な応用も可能という握り方ということです。
●旧世代ライダーには中指&薬指派も多い?
そうした話を聞いて、自分はどのように2本指でのブレーキングをしているのかとあらためて確認してみたところ、中指と薬指の2本で操作するというクセがついていることに気付きました。
軽いブレーキングでは問題なくとも、そのまま強いブレーキングに移行すると人差し指がレバーの動きをジャマしてしまい強く握れないこともあるようで、現在は推奨されていない握り方のようです。
とはいえ、自分が10代でバイクに乗り始めたころは、こうした操作方法をしている人も少なくなかったように記憶しています。
ご同輩のリターンライダー諸氏におかれましては、同じような操作をしているかもしれませんが、2本指でフロントブレーキを操作するのであれば、人差し指&中指で行うべしと知識を更新しておきたいものです。
●弱い力でブレーキをかけるときは1本
フロントブレーキを低速域でギュッと握ってしまうのは「立ちごけ」につながる行為なので、ゆっくり走っているときこそ弱い力でのブレーキ操作が重要となります。
もっと弱い力でブレーキの微妙な操作をする場合には1本指でのブレーキングというのもテクニックとしてはアリという話も耳にします。そして、多くのライディングスクールでは人差し指だけを使った操作が推奨されています。
しかし筆者が1本指でブレーキ操作をするときには、なぜか中指を使っていました。中指1本というのは誤解を招きそうなので写真を載せづらいのですが、おそらく2本指操作を中指&薬指と覚えてしまったことの影響で、こうしたクセがついていたのでしょう。
ブレーキ操作のクセを直すというのは、しばらくは不慣れな操作をすることになるので不安もありますが、せっかく情報をアップデートできたので、スタンダードなブレーキ操作をできるよう練習していきたいと考えている今日この頃です。