■直列6気筒を継承、マイルドハイブリッドシステムとのセットアップの可能性も
メルセデス・ベンツは現在、Eクラス次期型を開発中ですが、そのパフォーマンスワゴンとなるAMG「E53 ステーションワゴン」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
北極圏近くで捉えた開発車両は、全体にぴったりとフィットするラップを装着し、形状を歪めるために前面にクラッディングを付けています。これにより、E53の大きなバンパーインテークとロアグリルの開口部を隠そうとしているのは明らかです。
ディテールは不明ですが、次期型では、最上級「Sクラス」からデザインを多く取り入れると予想されていると伝えられています。
リアエンドはカモフラージュが少ないものの、あえて雪でディテールを隠している様子がうかがえます。ただし、テールライトは突き出ているように見え、円形クワッドエキゾーストパイプがインストールされていることがわかります。
キャビン内の画像はありませんが、スポーツシート、運転モードを切り替えるステアリングホイールのロータリーコントローラーを搭載。EQS電動セダンでオプションとなっている、ハイパースクリーンセットアップからインスピレーションを得た、巨大なデジタルダッシュボードが期待できるといいます。
パワートレインに関して重要な情報を入手しました。
これまで次期型では、従来の直列6気筒ターボチャージャーエンジンと決別し、強力なターボチャージャーを搭載した2.0リットル直列4気筒「M139」エンジンを「SL43」「C43」「C63 S」らと共有すると見られていました。
しかし最新情報では、直列6気筒を継承する可能性があり、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせにより、最高出力は510ps程度になるといいます。
AMG「C63」の最高出力671ps・最大トルク1020Nmより抑えられることになりますが、それでも従来モデルが435psだったことを考えれば、大幅なパワーアップに違いなく、0-100km/h加速も4.5秒から4秒へ大幅なパフォーマンスアップが見込まれます。
ベースとなるEクラス次期型は2023年内、あるいは2024年初頭にデビューが予想され、AMGモデルの「E53」「E63」は早くても2024年後半以降となると予想されます。