SUBARUが「IIHS」の安全性評価で5つの賞を獲得。側面衝突試験などの安全性評価の厳格化にも対応

■アセント、アウトバック、ソルテラが「TSP+」、レガシィ、フォレスターが「TSP」に輝く

このほどSUBARUは、2023年モデルがアメリカの「IIHS」の安全性評価で5つの賞を獲得したと明らかにしました。

「IIHS(米国道路安全保険協会)」は2023年から評価を厳格化しています。「トップセイフティピック(TSP)」「トップセイフティピックプラス(TSP+)」の評価基準が厳格化され、側面衝突試験、歩行者前面衝突予防性能試験、ヘッドライト性能試験で新基準が採用されています。

ソルテラ(米国仕様)
ソルテラ(米国仕様)

最も大きな変化点として、2021年から導入されている新側面衝突試験での側面衝突時に発生するエネルギーが従来試験から82%増加。「TSP」を獲得するには、新試験で「Good」もしくは「Acceptable」の獲得、「TSP+」を獲得するには「Good」の獲得が必要になります。

厳格化された「IIHS」
厳格化された「IIHS」

さらに、「TSP+」獲得基準として、新たに夜間の歩行者前面衝突予防性能試験を設定。新基準では、歩行者前面衝突予防性能試験で日中と夜間の両条件下で、「Advanced」もしくは「Superior」の獲得が求められます。

「TSP」を獲得するには、日中条件のみにおいて「Advanced」もしくは「Superior」の獲得が必要。

そんな中、SUBARUの2023年モデル(いずれも米国仕様)が、2023年安全性評価で3つの「TSP+」と2つの「TSP」を得て、計5つの賞を獲得しています。

SUBARUアウトバック(写真は2020年モデル)のイメージ
SUBARUアウトバック(写真は2020年モデル)のイメージ

「TSP+」に輝いたのは、アセント(6年連続のTSP+獲得)、アウトバック(15年連続のTSP以上獲得)、ソルテラ(2022年11月以降生産車/TSP+初獲得)となっています。「TSP」は、レガシィ(18年連続のTSP以上獲得)、フォレスター(17年連続のTSP以上獲得)の2台です。

「TSP」の要件がさらに強化された「TSP+」は、2013年に導入されています。それ以降、SUBARUが獲得した「TSP+」の累計は69となり、米国内ブランド別の累計獲得数として最多を誇っています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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