カワサキ、話題の新型400ccスーパースポーツ「ニンジャZX-4RR」や世界初公開モデルをモーターサイクルショーに出展予告

■世界初公開モデルは2台ある?

注目のニューモデルなどがずらり展示される2輪業界の一大イベントがモーターサイクルショーです。

カワサキのブースイメージ
カワサキのブースイメージ

2023年も、3月に「第39回 大阪モーターサイクルショー2023」「第50回 東京モーターサイクルショー」、4月には「第2回 名古屋モーターサイクルショー」が開催されますから、多くのバイクファンが待ち遠しい気持ちで一杯でしょう。

そんな中、カワサキでは、これら3つのショーに欧米ですでに発表され、国内販売も期待されている新型の400ccスーパースポーツ「ニンジャZX-4RR」を参考出品することを発表しました。

また、世界初公開となるニューモデルも展示することを明かにしました。

●250ccベースの軽量車体に400cc4気筒を搭載

ニンジャZX-4RRは、400cc・水冷4気筒エンジンを搭載する新型のスーパースポーツモデルです。

欧米では、すでに2023年秋頃の発売が発表されていますが、日本でも、カワサキモータースジャパンが公式twitterなどで「ただ今2023年秋に向け国内導入を準備中」と公表。

欧米とほぼ同じタイミングで登場しそうなことで、スポーツバイク好きを中心に、多くのバイクファンが大注目しているモデルです。

モーターサイクルショーに参考出品されるニンジャZX-4RR
モーターサイクルショーに参考出品されるニンジャZX-4RR

主な特徴は、250ccスーパースポーツの「ニンジャZX-25R」をベースとする新設計のシャーシに、同じく新開発の399cc・水冷並列4気筒DOHCエンジンを搭載すること。

しかも、走行風を採り入れることでパワーを増大させるラムエアシステムも採用し、エンジンの最高出力を77psから最大80psまでアップさせることが可能です。

つまり、このマシンは250ccをベースとする軽量・コンパクトな車体に、400ccエンジンを搭載することで、600ccや700ccといった、より排気量が大きいモデルに匹敵する、もしくはそれらを凌ぐ加速性能や俊敏な走りが期待できるのです。

ちなみに、ベースとなったニンジャZX-25Rが搭載する249cc・水冷4気筒エンジンは、最高出力45ps/1万5500rpm。400cc版となるこのモデルは倍近いパワーを発揮することになります。

ニンジャZX-25R(写真はSE KRTエディション)
ニンジャZX-25R(写真はSE KRTエディション)

それでいて車両重量は188kg〜189kgですから、183kg〜184kgのニンジャZX-25Rより5kg程度しか重くありません。軽い車体とより増大したパワーによって、胸がすくような加速感が味わえることが予想できます。

ほかにも、路面状況などに応じて後輪の滑りなどを抑制するトラクションコントロールシステム「KTRC(カワサキ トラクション コントロール)」も採用。スポーツ、ロード、レインといったモードのほかに、好みに応じた設定ができるライダーモードも用意し、幅広いシーンでライダーをサポートします。

なお、欧米ではほかにもスタンダード仕様の「ニンジャZX-4R」も用意されています。違いは、ニンジャZX-4RRにはクラッチ操作なしでシフトアップとダウンができる「双方向KQS(カワサキ・クイックシフター)」が標準装備されているのに対し、スタンダード仕様はオプション。

また、フロントサスペンションには、どちらもSFF-BPフロントフォークを採用しますが、ニンジャZX-4RRはプリロード調整機構付きで、リヤサスにはより上級のショーワ製BFRC-liteリヤショックも採用。より走りの安定性や軽快性などに貢献します。

ちなみに、欧州では、ニンジャZX-4RRと同じ前後サスペンションや双方向KQSを採用し、さらにUSB電源ソケットなど充実した装備を持つ「ニンジャZX-4R SE」も設定。日本では、どのようなラインアップ構成になるのかも気になるところです。

●人気モデルの2023年仕様も登場

そのほか、各モーターサイクルショーでカワサキは、2023年のニューカラーが発表された1000ccモデルの「Z H2 SE」や「ニンジャH2 SX SE」「ニンジャZX-10R」をはじめ、往年の名車「Z1」をオマージュしたフォルムが人気の「Z900RS」など、全18モデルの展示を予定しているといいます。

【カワサキ モーターサイクルショー出展車リスト】
・NEWモデル(世界初公開)
・ニンジャZX-4RR(日本初公開:参考出品)
・Z H2 SE
・ニンジャH2 SX SE
・ニンジャZX-10R
・ニンジャ1000SX
・Z900RS
・Z900RSカフェ
・W800
・ニンジャ650
・ニンジャ400
・ニンジャZX-25R SE
・ニンジャZX-25R(Ninja Team Green Cup仕様)
・Z250
・KX450
・KLX230R S
・KX112
・KB4(ビモータ)

カワサキのブースイメージ
カワサキのブースイメージ

中でも、とっても気になるのが前述の「世界初公開となるニューモデル」。

2023年3月17日(金)から開催される「第39回 大阪モーターサイクルショー2023」で初お披露目されるといいます。

このモデルについて、詳細はまだ明かになっていませんが、カワサキが発表したブースのイメージ画像を見ると、メインステージにベールで覆われたバイク2台が見えます。

これが、おそらく世界初公開のバイクになると思われますが、2つ別々のモデルなのか、同一モデルの仕様違いなのかも気になるところ。

近年、カワサキは、様々な個性的モデルを発表し話題となっているだけに、一体どんなモデルが出るか期待が膨らみますね。

【春のモーターサイクルショー2023スケジュール】
「第39回 大阪モーターサイクルショー2023」
期間:2023年3月17日(金)〜3月19日(日)
場所:インテックス大阪

「第50回 東京モーターサイクルショー」
期間:2023年3月24日(金)〜3月26日(日)
場所:東京ビッグサイト

「第2回 名古屋モーターサイクルショー」
期間:2023年4月7日(金)〜4月9日(日)
場所:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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