■ヘッドライトの上部に少なくとも24個の小さなLED
アウディは現在、コンパクトモデル「A3」ファミリー改良型の開発に着手していますが、「A3 セダン」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
初代A3は1996年に誕生。現行型となる第4世代は2020年に登場したばかりですが、早くも大幅改良モデルの開発がスタートしています。2023年1月下旬にはA3 ハッチバック開発車両を捉えましたが、今度はセダンです。
厳冬の北ヨーロッパで捉えたプロトタイプは、比較的軽いカモフラージュです。
フロントエンドでは、エアインテークを含むバンパーデザイン、グリル形状を微妙に変えていますが、最も大きな変化の一つは、グリル内のメッシュパターンが大きくなっているところでしょう。また、2次元に見える新「フォーリングス」エンブレムも隠されているようで、改良モデルに採用されると思われます。
ヘッドライトは、一見現行モデルと変わらないようですが、よく見るとヘッドライトの上部に少なくとも24個の小さなLEDがあり、さまざまなパターンを表示して方向指示器としても使用できる可能性がありそうです。また、グリル内のLEDライトバーは夜間用の仮コンポーネントで、もちろん市販型には装備されません。
リアエンドでは、LEDテールライトの形状はそのままに、内部グラフィックを新設計します。マーカーランプが現行型の横向きから縦基調になるなど、細かな変更が加えられています。
キャビン内は、第4世代が登場した時に大幅に刷新、デジタルインストルメントクラスターとインダッシュ・インフォテインメントディスプレイを取得しました。そのため、ソフトウェアを微調整したり、そのほかのマイナーな変更を加えたりする可能性がありますが、大きな変更はないと見られます。
パワートレインは、最高出力108psを発揮する1.0リットル直列3気筒ガソリンエンジン、最高出力148psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン、最高出力148psを発揮する2.0リットルディーゼルエンジン、および最高出力242psを発揮するPHEVなどがキャリーオーバーされる見込みですが、米国市場では、最高出力201psを発揮する2.0リットル直列4気筒ガソリンモデルのみしか導入されない可能性があるといいます。
A3ファミリー改良型のワールドプレミアは、2023年後半と予想されます。