カワサキが650ccネイキッド「Z650」の新型発表。トラクションコントロールや新色でより乗りやすく精悍に

■グレー×エボニーの新カラーを採用

スリムでコンパクトなパッケージやアグレッシブなデザインが魅力の650cc・ネイキッドモデル、カワサキ「Z650」に2023年モデルが登場しました。

KTRCを新装備したZ650
KTRCを新装備したZ650

フラッグシップの「Z H2/SE」を筆頭に「Z900」「Z400」「Z250」「Z125プロ」といった豊富なラインアップを誇るのがカワサキのスーパーネイキッドZシリーズ。それらのなかでZ650はミドルクラスに該当するモデルで、初心者からベテランライダーまで、幅広い層が楽しめることが特徴です。

その2023年モデルでは、独自のトラクションコントロールシステム「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」を新装備。また、新色の採用により、より精悍でワイルドな印象となりました。

●シャープな形状のLEDヘッドライトが特徴的

Z650は、ネイキッドバイクのなかでも近年世界的に人気が高いストリートファイターというジャンルに属するモデルです。

カワサキ・スーパーネイキッドZシリーズのフラッグシップがZ H2/SE(写真はSE)
カワサキ・スーパーネイキッドZシリーズのフラッグシップがZ H2/SE(写真はSE)

ストリートファイターとは、高い動力性能とアグレッシブなスタイル、アップライトなポジションを生むバーハンドルなどにより、街中からワインディング、高速ツーリングまで、幅広いシーンで軽快な走りを楽しめることが特徴のバイクです。

なかでも、Z650は、低中回転域で力強いトルクを生み出す649cc・パラレルツイン(並列2気筒)エンジンを搭載。全長2055mm×全幅765mm×全高1065mmというコンパクトでスリムな車体とのマッチングにより、幅広いスキルのライダーがライディングを楽しめる特性が魅力です。

外観は、カワサキ・スーパーネイキッドZシリーズ共通の「Sugomi(スゴミ)」デザインを採用。シャープな形状のLEDヘッドライトや小型ヘッドライトカウルなどにより、精悍なフェイスデザインを演出します。

また、後方へ伸びるようなデザインのテールカウルや、低い位置に落とし込んだスリムな燃料タンクなどにより、スーパースポーツモデルさながらのスポーティさも具現化しています。

Z650のフロントまわりやエンジン
Z650のフロントまわりやエンジン

足まわりには、高い路面追従性と快適性に貢献する直径41mmのテレスコピック・フロントフォークを装備。リヤサスペンションには、ショックユニットとリンクをスイングアーム上側にマウントする「ホリゾンタル・バックリンク・リヤサスペンション」を採用することで、マスの集中化を図りつつ、軽快なハンドリングにも貢献します。

さらに、790mmという低めのシート高とスリムな車体により優れた足着き性も実現。ワイドでフラットなハンドルバーなどにより、ストリート走行時の扱いやすさと、スポーツ走行時の優れたコントロール性を両立します。

ほかにも、クラッチとブレーキの各レバーは、5段階の調整ダイヤル付き。ライダーの体格や好みに応じた位置変更が可能なことで、使い勝手の良さも満点です。

●2モードから選べるKTRCを新装備

その2023年モデルでは、前述の通り、独自のトラクションコントロールシステム、KTRCを新装備しています。

Z650の2023年モデル
Z650の2023年モデル

カワサキが誇る先進のライダーサポート技術がKTRC。走行中のトラクション変化をあらかじめ予測することで、タイヤが滑り出す前に最適なパワー制御を行い、さまざまな状況下でスムーズかつ安全な走りに貢献します。

Z650に搭載するKTRCは、2つのモードを選択することが可能です。スポーツライディングを意識した制御を行うモード1、滑りやすい路面でもスムーズな走りをサポートするモード2を設定。また、システムをオフにすることもできることで、路面状況や好みなど、幅広いシーンに対応しています。

ボディカラーは、新色の「メタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニー」を採用。グレーとブラックの車体に、グリーンのフレームが差し色となり、よりスポーティで精悍な印象となっています。

価格(税込)は95万7000円で発売日は2023年4月8日(土)。なお2023年モデルからは、1ヵ月目点検はもちろん、定期点検やオイル交換(オイルフィルター含む)を3年間無償で受けられるカワサキケアモデルにも設定されています。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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