■ボクシーな形状、角張ったテールゲート、そして「エクスプローラー」を彷彿させるデザイン
フォードは現在、2台のフルエレクトリッククロスオーバーSUVを開発中ですが、その1台とみられるプロトタイプを鮮明に捉えました。
フォードは、今後3年間で3,800人の雇用を削減する計画をもっており、先ずEVと関連を持たない部門で、2,800人の技術職が削減されるといいます。
残りの1,000人は管理、マーケティング、販売、および流通です。
数字を詳しく見てみると、ドイツでは 2,300人の従業員が解雇され、英国ではさらに1,300人が解雇、残りの200人はヨーロッパの他の地域で解雇、最終的には3.400人のエンジニアが残るといいます。
ですが、フォードは2024年までに欧州に登場する9つの電気自動車を示唆しており、前向きな削減と捉えられます。
まずは今年後半に2台のEVモデルを投入、どちらもフォルクスワーゲン(VW)の「MEB」プラットフォームを採用する予定です。
フォードは2022年3月、VWグループとeモビリティ分野での提携を強化することを発表しており、いよいよ実現化していきます。今年投入される1台はボクシーなVW「ID.4」スタイル、もう1台はより洗練されたクーペSUVの「ID.5」のようなEVが予想されています。
今回捉えた、まだ名もないプロトタイプは、ID.4に近いサイズとスタイルで、「ミッドサイスクロスオーバー」と呼ばれています。
市販型では、ボクシーな形状、角張ったテールゲート、そして「エクスプローラー」からインスピレーションを得たようなデザインを備えているといいます。
フォードによると、このモデルは2023年にヨーロッパで発売され、WLTPテストでの予測航続距離は500km、ドイツのケルンにあるブルーオーバルの工場で製造される予定となっているようです。
業績面で厳しい状況が続くフォードですが、エレクトリックモデルのラッシュでV字回復はあるのか、注目したいです。