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■よりスポーティな新色も採用
カワサキのフルカウルモデル「ニンジャ650(Ninja650)」シリーズに、2023年モデルが登場。
軽量でスリムな車体や、低中回転域の力強さを重視した649cc・並列2気筒エンジンなどにより、初心者からベテランライダーまで、幅広い層が親しみやすいバイクがニンジャ650。
その2023年モデルでは、新たにトラクションコントロールシステム「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」を採用。
また、スタンダード仕様とKRTエディションの両方に、新しいカラーやグラフィックを採用するなどのアップデートを行いました。
●低回転域からトルクフルなパラレルツイン搭載
「ファン・スタイル・イージー」のコンセプトをもとに開発されたニンジャ650は、車両重量194kgという軽量でスリムな車体に、低回転域からトルクフルなパラレルツイン(並列2気筒)エンジンを搭載するフルカウルモデルです。
最高出力68ps/8000rpm・最大トルク6.4kgf・m/6700rpmを発揮するパワーユニットは、低中回転域で力強いトルクを発揮することで、スタート時から軽快なアクセルレスポンスを発揮。
また、高回転域でも心地良く吹けあがる優れたオーバーレブ特性を発揮することで、初心者が扱いやすいだけでなく、ベテランライダーも楽しめる懐の深さが魅力です。
スタイリングは、カワサキのスーパースポーツモデル「Ninjaシリーズ」共通のスポーティなイメージを踏襲。LEDヘッドライトや4.3インチTFTカラー液晶スクリーンを採用することで、先進性と高級感も演出しています。
また、アップライトで足つきの良いライディングポジションは、街乗りでの取り回しが楽なだけでなく、長距離ツーリングでも疲労度が少ない設定となっています。
ほかにも、アシスト&スリッパークラッチを装備することで、軽いクラッチ操作を実現するとともに、シフトダウンで急激なエンジンブレーキがかかる状況でも、後輪のホッピングなどを低減。高い操作性と安全性も誇ります。
●トラクションコントロールは2モードを設定
その2023年モデルでは、前述の通りKTRC(カワサキトラクションコントロール)を新採用しています。
スポーツライディングから滑りやすい路面における走行まで、さまざまな状況で安定した車体の挙動維持をサポートするのがこのシステム。
KTRCは2種類のモードから選択が可能で、モード1はスポーツライディングを意識した制御を実施。また、モード2では滑りやすい路面でのスムーズな走行に対応します。
なお、システムはオフにすることも可能で、走行状況や天候、ライダーの好みなど、幅広いシーンに対応します。
また、新型ではボディカラーも刷新。スタンダード仕様には、白とグレーを基調とする「パールロボティックホワイト×メタリックフラットロウグレーストーン」を採用しています。
一方、市販車ベースの世界最高峰レース「WSBK(スーパーバイク世界選手権)」に参戦するカワサキ・ワークスマシンのカラーをイメージしたKRTエディションもニューカラーを採用。ライムグリーを基調としたカラーはそのままに、グラフィックを変更し、よりスポーティなイメージとなっています。
ちなみに、ニンジャ650は、2023年モデルからカワサキケアモデルにも設定。1ヵ月目点検に加え、3年間の定期点検やオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるなどの豊富なアフターサービスが受けられます。
価格(税込)は、いずれの仕様も99万円。2023年4月8日(土)の発売です。
(文:平塚 直樹)