■国内市場ではトヨタC-HRがライバルに
フォルクスワーゲン(VW)は現在、人気コンパクトクロスオーバーSUV「T-Cross」改良型を開発中ですが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代T-Crossは2019年に発売、現在フラッグシップ「トゥアレグ」「ティグアン」「T-Roc」と続くVWのSUVラインアップの中では、末っ子となる最小モデルとして存在しています。
厳冬のスウェーデン北部で捉えたプロトタイプは一見、現行モデルのようですが、よく見るとフロントバンパー、および丸いライトはダミーで、バンパー全体が新設計されると思われます。
また、下部バンパーエアインテークは現行より大きく、異なるパターンを見せています。さらに、グリルはわずかにワイド化され、クロームストリップがスリムに改良。最終的にはブランドお得意のLEDライトバーが配置されるかもしれません。
ヘッドライトのアウトラインに変化はなさそうですが、内部のLEDデイタイムランニングライトは刷新される可能性が高いでしょう。
リアエンドでは、さらに変化が見られそうです。黒いテープがテールライトのセクションと、それらを接続するLEDストリップを覆い、新しい内部グラフィックの可能性を示唆しているほか、バンパーにもカモフラージュテープが貼られており、その下がデザイン変更されているはずです。
インテリアに関する情報は現在ありませんが、素材の品質を改善し、デジタルコクピットのソフトウェアをアップグレードすると思われます。
パワートレインは、2つの異なる出力で、1.0リットル直列3気筒TSIエンジンを保持し、最近更新された1.5リットル直列4気筒Evo2 TSIエンジンは出力の点でトップに君臨します。また、すべてのグレードが前輪駆動になると予想され、マニュアルまたはオートマチック(DSG)トランスミッションが選択可能となります。
T-Cross改良型のデビューは2023年内と予想、国内市場ではトヨタC-HRがライバルとなるでしょう。