■2.0リットル直列4気筒の電動ターボチャージャー「M139」エンジンが搭載か
メルセデス・ベンツは現在、主力「Eクラス」次期型を開発中ですが、そのパフォーマンスワゴンとなるAMG「E 53ステーションワゴン」市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
これまでベースモデルの「Eクラス ステーションワゴン」次期型や、AMG「E 53セダン」プロトタイプを捉えてきましたが、ワゴンとE53の組み合わせは初となります。
このスピーディーなワゴンには、従来の直列6気筒ターボチャージャーエンジンと決別し、先行して「SL43」「C43」「C63 S」に搭載されている2.0リットル直列4気筒の電動ターボチャージャー「M139」エンジンが搭載される可能性があります。
カモフラージュは多くのディテールを隠していますが、フロントバンパーカバーの穿孔(せんこう)の奥には、必要な場所に空気を送るための大きな開口部があるはずです。
ヘッドライトの上部にはLEDデイタイムランニングライトストリップを配置、下部には湾曲したLEDが確認できます。また、エッグクレートダミーグリル(卵の包装容器のようなグリル)が見えますが、裏には垂直スラットのパナメリカーナグリルが装備されます。
足まわりには、グロスブラック仕上げのマルチスポークデザインホイール、その奥には赤いブレーキキャリパーが装着されています。おそらくタイヤは20インチの「ミシュランパイロットスポーツ4S」と思われます。
リアエンドでの注目はLEDテールライトです。その内部にはメルセデス・ベンツの象徴「スリーポインテッドスター」がデザインされています。また、バンパーには円形のクワッドエキゾーストパイプも確認できます。
両サイドのリアフェンダーには、小さなポートを配置。1つは内燃エンジンの燃料補給用で、もう1つはPHEVシステムの充電用です。
パワーに関してですが、AMG「C 63」の最高出力671ps・最大トルク1,020Nmより少なくなると予想され、630ps程度になりますが、それでも従来モデルが435psだったことを考えれば、大幅なパワーアップに違いありません。
市販型は9速オートマチックと組み合わされ、後部に取り付けられた電気モーターには2速ギアボックスが搭載されます。
ベースとなるEクラス次期型は2023年内あるいは2024年初頭にデビューが予想され、AMG「E 53」「E 63」は早くても2024年後半以降となるでしょう。