■「CLA」に似た4ドアクーペのシルエット
メルセデス・ベンツは現在、「エントリーラグジュアリー」と呼ばれるコンパクトファミリーカーを開発していますが、2023年以降のラインアップ方向性がみえてきました。
2022年には、メルセデス「CLA」に似たコンパクトセダンのティザーイメージを公開、そこにはルーフラインが急降下する4ドア車のシルエットが描かれていました。
この新型モデルは、10億ユーロの投資を経て、ハンガリーのケチケメート工場で2024年に生産が開始される予定となっており、今年2023年後半までに本格的なティザーキャンペーンが開始予定となっています。
同ブランドCEOであるオラ・ケレニウス氏は、「Automotive News」ヨーロッパのインタビューにて、コンパクト セグメントへのコミットメントを再確認。メルセデスは引き続き小型車に投資しますが、「世界的に最も成功していると思われるモデルに焦点を当てる」と語ったようです。
メルセデスは、その範囲内のコンパクトモデルの数を7つから4つに減らすことは確認されていますが、最新の調べでは、存続が濃厚なICEモデルは「CLA」「CLAシューティングブレーク」「GLA」「GLB」で、エレクトリックでは「EQAセダン」「EQB」となっています。そして残念ながら「Aクラス ハッチバック/セダン」「Bクラス」ミニバンは消滅する可能性が高いとみられます。
このメルセデスの新コンパクトカー戦略では、メルセデスは引き続きコンパクトカーの開発を継続しますが、将来の総投資額の75%は中型車(Cクラス以上)に留保されています。
話が戻りますが、新型のエントリーラグジュアリーモデルは、同ブランドの次世代プラットフォーム「MMA」(メルセデス モジュラー アーキテクチャ)に最初に載るモデルとなります。MMAはEVファーストではありますが、ICEとの互換性も期待されているため、両パワートレインの搭載が予想されます。
また、新しいメルセデス・ベンツオペレーティングシステム(MB.OS)を含む、より高級な素材とハイテク機器を搭載、「技術的内容を高める」一方で、従来のコンパクトモデルの価格より引き上げられそうです。
ブランド最初のエントリーラグジュアリーモデルは、2023年内のティザーキャンペーンを経て、4ドアクーペの装いで2024年にデビューが期待できるとみています。