■ルノー・日産が設計したプラットフォームを採用するロングホイールベース版
メルセデス・ベンツの小型ミニバン「シタン」に、ロングホイールベースが設定されることがわかるとともに、そのプロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代シタンは、ルノー「カングー」をベースに2012年に登場。乗用車版は「トゥーラー」として発売されました。2021年には第2世代がデビュー、2022年には乗用車バージョンの「シタン ツアラー」が導入されています。
市販型では、ルノー「カングー」と日産「タウンスター」を支えるルノー・日産が設計したプラットフォームを採用しており、どちらもホイールベースは106.9インチ(2,716mm)ですが、そこに3列7人乗りロングホイールベースが追加されることになります。
スウェーデン北部で捉えたプロトタイプは、リアエンドに微妙なカモフラージュがみられますが、エクステリアデザインに大きな変化は見られないと思われます。
今回目撃されたプロトタイプは、乗用車バージョンですが、より長いルノー「カングー マキシ」と同様に、メルセデスはシタンLWBをカーゴモデルとしても提供する予定となっています。
商用車版のパワートレインは、最高出力74ps、94ps、114psを発揮する1.5リットルディーゼルエンジンをラインアップ。乗用車バージョンのシタンツアラーでは、最高出力101ps、および129psを発揮する1.3リットルガソリンターボチャージャーエンジンが搭載されます。
注目は、ベースモデルに設定されたフルエレクトリック「eシタン」がロングホイールベースにも採用されるかどうかです。eシタンでは、最高出力120ps、最大トルク245Nmを発揮する44キロワットのバッテリーパックを搭載、WLTP計測では、1回の充電で最大177マイル(285km)の航続距離を誇ります。
シタンLWBの導入は2023年終わりと予想されます。