日本レース界の巨匠・星野一義氏、長谷見昌弘氏が文科省からスポーツ功労者顕彰を授与

■日本のレース界に貢献を続ける星野一義氏と長谷見昌弘氏

長谷見昌弘氏と星野一義氏(右)
長谷見昌弘氏と星野一義氏(右)

日本レースプロモーションから、「令和4年度文部科学省スポーツ功労者」に、長谷見昌弘氏と星野一義氏が顕彰されるとの知らせが入りました。

この顕彰は、日本のプロスポーツの関係者のなかからスポーツ振興に関わり、優れた成果や長年にわたってその向上発展普及に貢献してきた人を「スポーツ功労者」として文部科学大臣が顕彰するもので、例年行われています。

モータースポーツ界では2001年度に故・高橋国光さんが授与されてもいます。

令和4年度に授与される長谷見氏、星野氏のお二人は、日本のレース界では誰もが知る大御所です。モータースポーツ歴は、日本のモータースポーツの黎明期にまで遡るほどで、日本におけるモータースポーツの発展とともに走り続けてきたとも言えます。

長谷見氏1992年の耐久レースの模様
長谷見氏1992年の耐久レースの模様
星野氏のスーパーシルエット時代のマシン「シルビア」
星野氏のスーパーシルエット時代のマシン「
シルビア」

ご両人とも日産自動車の若きワークスドライバーとして抜擢され、モータースポーツのフィールドに乗り込んできました。

初期のツーリングカー全盛時代、富士グランチャンピオン、フォーミュラカーのF2000、F2、F3000、グループCカー、GT選手権の時代など、ともにライバルとしてレース界を盛り上げ続け、時に長谷見氏はスカイライン、星野氏はシルビアのイメージをレースファンに浸透させるほどのスーパーシルエットの時代もありました。

国内に迎えるF1レースで初のF1ドライバーとしての主張も見せた長谷見氏、1987年のF3000チャンピオンで再びフォーミュラの実力を示しながら次世代後輩たちの乗り越えるべき存在となってゆく星野氏。

またグループCの時代、チームメイトながら長谷見氏とともに今度は世界に繰り出して行き、1992年のデイトナ24時間レースでの日本車初優勝なども達成しています。それらモータースポーツ界での優れた実績にはいとまがありません。

現役勇退後も、それぞれハセミモータースポーツ、ホシノインパルのチーム代表格として国内レースでの後進の指導育成に力を注ぎ続けているモータースポーツ界のお二方。

「より一層のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます」と日本レースプロモーションはニュースを結んでいます。

文科省から功労を表されることは、モータースポーツそのものにとっても、またひとつ不動の評価を生み出したということに他なりません。スポーツを通して、生み出される素晴らしいものがまだまだ続いているということでしょう。

日本レースプロモーションは公益財団法人日本プロスポーツ協会に加盟している団体ですが、日本プロスポーツ協会は来る3月2日に東京都内で、第52回日本プロスポーツ大賞受賞式典を行います。

その会場で、令和4年度文部科学省スポーツ功労者顕彰も長谷見氏、星野氏に文科大臣から授与されるとのことです。

(クリッカー編集部)