横浜ゴムのGEOLANDAR装着マシンが、世界で最も過酷なオフロードレース「King of the Hammers」で優勝

■過酷なだけでなく、あらゆるコンディションで高い走破性、耐久性を発揮したGEOLANDAR

横浜ゴムは、ニュルブルクリンク24時間レースやスーパーGTをはじめ、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムなど国内外で多彩なモータースポーツ活動に注力しています。

このほど同社は、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」装着車が、2023年2月4日から11日にかけてアメリカのカリフォルニア州で開催されたオフロードレース「King of the Hammers」で優勝を飾りました。

「GEOLANDAR SD」を装着したKyle Chaney選手の参戦車両
「GEOLANDAR SD」を装着したKyle Chaney選手の参戦車両

オフロードレースの「King of the Hammers」は、年間開催されるレースシリーズ「Ultra4 racing」の開幕戦で、砂漠とロッククローリングを組み合わせた世界で最も過酷なオフロードレース。

今回、横浜ゴムは、マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」、および同タイヤをベースとしたレース専用タイヤを中心に、海外向けオフロードレース用タイヤ「GEOLANDAR SD」などを30台以上に供給しています。

優勝したのは、「4900 Can-Am UTV」レースに参戦したKyle Chaney選手です。同レースは、Chaney選手がエントリーした「4900 Can-Am Pro Stock Turbo UTV」クラス以外に、「4900 Can-Am」に属するクラスも参加するという混戦レース。

同選手は、勝利後のインタビューで、「他のチームがパンクやサイドウォールの破損に見舞われる中、GEOLANDARは一度もパンクすることなく、あらゆるコンディション下で優れた走破性と耐久性を発揮しました」と、勝利の要因を語ったそう。

なお、「4500 Yukon Gear and Axle Modified」クラスに参戦した、Duane Garretson選手も3位に入っています。

「GEOLANDAR M/T G003」を装着したDuane Garretson選手の参戦車両
「GEOLANDAR M/T G003」を装着したDuane Garretson選手の参戦車両

今回も「GEOLANDAR」シリーズの高いオフロード性能が証明されましたが、今回だけでなく過去のレースでも実証されてきました。

2022年は、アジア最大のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2022」で総合優勝を果たした他、北米最大級のオフロードレース「Best In The Desert 2022」シリーズの「2022 Method Race Wheels “Casey Folks” Vegas to Reno」、メキシコで行われた「第35回 SCORE SAN FELIPE 250」でもクラス優勝しています。

同社は、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」のタイヤ事業において、高付加価値商品の主力である最上級ブランド「ADVAN」、そしてSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、ウィンタータイヤの販売構成比率最大化を掲げています。

その中でトップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで、国内だけでなく、海外でも多様なモータースポーツ競技に参戦し、モータースポーツ活動を技術開発はもちろん、「ADVAN」と「GEOLANDAR」ブランド強化の場としています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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