■F1由来の電動式排気ガスターボを備えた、2.0リットル直列4気筒「M139」エンジンを搭載
メルセデスAMGは現在、2ドアスポーツカー「GTクーペ」ファミリー次期型の開発を勧めていますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
AMG GTクーペは、「SLS AMG」の実質的後継モデルとして2014年にデビュー、これが9年振りのフルモデルチェンジとなります。
先日捉えたハイエンドグレード「GT 63」では、充電ポートを装備し、後部には4つの長方形エキゾーストパイプを装備していました。しかし、今回捉えたプロトタイプは、電化を示すイエロースポーツカーが貼られていません。
また、ハイブリッドパワートレイン用の充電ポートが見当たらないほか、リアエンドに円形クワッドエキゾーストパイプがインストールされています。このタイプは通常、AMGのエントリーレベルに装備されるため、「GT 43」の可能性がありそうです。
フロントエンドでは、初めてコーナーエアインテーク形状の一部が露出、小さい三角形の給気口と、十字のフィンを内部に配置する給気口が隣接しているのが見てとれます。
GT 43のパワートレインは、F1由来の電動式ターボを備えた、2.0リットル直列4気筒「M139」エンジンを搭載しており、6750rpmで最高出力381ps・最大トルク480Nmを発揮します。
またハイエンドモデルの「GT 63」では、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと6.1kWhのバッテリーパック、および204psの電気モーターを搭載。システム合計で843ps・最大トルク1470Nmを発揮、0-100km/h加速は2.8秒の圧倒的なパフォーマンスを誇ります。
市販型では「SL」新型とプラットフォームを共有するも、これまでSLとは異なる2シーターと噂されていましたが、先日は後部座席を持つプロトタイプを発見、+2シートがオプションになるのか、+2「ナシ」が無料オプション設定となるのかは現時点では不明ながら、2+2レイアウトが存在することが濃厚となっています。
GTクーペファミリー次期型のワールドプレミアは、2023年後半と予想されます。