■合計38,400個のマイクロLEDを備えた「IQ.LIGHT HDマトリックステクノロジー」装備
フォルクスワーゲン(VW)は現在、フラッグシップクロスオーバーSUV「トゥアレグ」改良型を開発中ですが、その市販型プロトタイプの画像を公式リークしました。
改良型では、パワートレインはキャリーオーバーされるものの、快適さとドライビングダイナミクスの向上を目指してシャシーがアップグレードされます。
スウェーデン・ラップランドで撮影された公式リーク画像からは、軽くカモフラージュされたプロトタイプが見てとれます。QRコードスタイルのラップは非常に薄く、最近のスパイショット以上に、エクステリアデザインがよくわかります。
変更点はフロントエンドに集中しており、グリルはスリムになり、バンパーインテークが拡大、ヘッドライトが改良されています。 後者には、片側に1万9200個、合計3万8400個のマイクロLEDを備えた「IQ.LIGHT HDマトリックステクノロジー」が組み込まれており、スリムなライトバーを介してVWバッジに接続されています。
後部では、テールゲートに光るブランドロゴを配置、リアバンパー下部は、ディフューザー用の新しいメッシュで新設計されています。またプロトタイプは、フラッグシップの「R」で、大型ホイールと、ボディ周りのスポーティなトリムが特徴となっています。
内部では、15インチのインフォテインメントタッチスクリーンと、デジタルインストルメントクラスターを備えた「イノビジョンコックピット」が引き継がれますが、ソフトウェアはアップグレードされています。これにより、音声コントロール、ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Auto、HDマップによる新しい車線の正確なナビゲーションが改善されるといいます。
ステアリングホイールには、同ブランドが将来廃止すると発表したタッチ・センシティブボタンが残っているほか、センターコンソールにも古き良きボリュームノブが確認できます。 また、アームレストとセンターコンソールパネルは、顧客からのフィードバックを受けて、よりソフトな手触りになっているようです。
市販型では、MLBアーキテクチャのセットアップにいくつかのアップグレードが行われました。ハイライトは、標準のスチール・スプリング・サスペンションと、オプションの2チャンバーエアサスペンションの両方の新しいセットアップで、快適性重視のドライビングモードと、パフォーマンス重視のドライビングモードの大きな違いをもたらします。
さらに、新しいルーフロードセンサーが追加され、ルーフボックスが取り付けられたときに、アクティブな電子システムに通知、走行安定性を高めます。
パワートレインは、3.0リットルV6 TDIディーゼル、3.0リットルV6 TSIガソリン、プラグインハイブリッドV6 TSI、パフォーマンス重視の「R PHEV」などがキャリーオーバーされる見込みとなっており、それらのすべてに、8速オートマチックギアボックスと、4Motio全輪駆動システムが標準装備されます。
トゥアレグ改良型のデビューは今夏に予定されており、今後新たなティザーキャンペーンが展開されると思われます。