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■価格はジョグで18万1500円、デラックスは19万4700円
スポーティなスタイルとパワフルな動力性能などが好評の、ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)の原付一種スクーターが「ジョグ」シリーズ。
1983年の登場以来、軽快な走りなどにより多くのファンを持つ、ヤマハのロングセラーモデルですが、そのジョグに2023年モデルが登場。
上級モデルの「ジョグ デラックス(JOG Deluxe)」とスタンダード仕様の「ジョグ(JOG)」のいずれもカラーリングを変更し、2023年3月14日(火)に発売されます。
●スポーツスクーター・ブームの立役者
ジョグは、前述の通り、ヤマハが1983年から発売しているロングセラーのスクーターモデルです。
特に、初代は、2000年代前半頃まで続く、スポーティな50ccスクーターのブームを作った立役者。当時としてはパワフルな4.5psを発揮する49cc・2ストロークエンジンや、尖ったフロントカウルが前輪を覆う戦闘的スタイルなどが好評を博し、大ヒットを記録します。
その後、ジョグは、90cc・2ストロークエンジン搭載モデルなど、数々の派生モデルも誕生し、ヤマハ製スクーターの基軸となります。
2007年には、排気ガス規制などの影響もあり、4ストロークエンジン搭載車に変更。
2018年に登場した現行の50ccモデルでは、ホンダの「タクト」をベースに、ヤマハのデザインを投入したOEMモデルとなって、今もラインアップされています。
●パワフルながら環境にも配慮した現行モデル
現行のジョグでは、最高出力4.5psを発揮する49cc・水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。登坂路でもグングンとストレスなく登れるパワフルな特性を持つと共に、燃費や環境にも配慮しています。
特に、上級モデルのジョグ デラックスには、アイドリングストップ・システムを専用装備。燃料の余分な消費や騒音、排出ガス低減に貢献しています。また、スタンダード仕様と共に、高い燃費性能も誇り、WMTCモード値58.4km/Lを実現しています。
通勤・通学や買い物など、日常の移動手段としての高い利便性を持つことも魅力です。
まず、インナーカウルには、左側に500mlのペットボトルが収納できるインナーボックスを装備。中央部には持ち手の太いバッグも掛けられる折りたたみ式の大型フックも採用します。
また、シート下トランクは、デラックスで20L、スタンダード仕様で19Lの大容量を確保。ヘルメットはもちろん、レインウェアなどの収納にも便利です。
ほかにも、フロントポケットやシート下トランクに収納しにくい荷物をしっかりと積めるリアキャリアも装備。
左のレバー(後輪ブレーキ)を操作すると、前輪にもほどよく制動⼒を配分し、ブレーキングをサポートするコンビブレーキなどにより、高い安全性も誇ります。
●スタンダード仕様には新色3タイプを採用
その2023年モデルでは、前述の通りボディカラーに新色を採用しています。
注目は、ジョグ デラックスに設定された「イエロー」。初代ジョグに採用されたカラーリングを彷彿させる彩度の高い色調を採用しているのです。
ジョグの伝統ともいえるスポーティなデザインのフロントフェイスを持つ現行モデルだけに、このカラーは当時を知るベテランライダーなどには懐かしさを感じる人も多いでしょう。日常の移動で、ワクワク感を味わえるカラーだといえます。
なお、デラックスでは、精悍なイメージの「マットブラック」も継続販売され、全2色をラインアップします。
一方、スタンダード仕様のジョグでは、新色3タイプを追加しています。
まず、「マットブルー」には、車体のフロントや後部の「JOG」エンブレムなどをオレンジにすることで、日常使いしやすいスポーツアイテムのようなイメージを演出。
深みがある赤を採用した「ボルドー」では、グラフィックにマーシャルゴールドも採用することで、高級感と優しい雰囲気を両立した色調となっています。
さらに、ツヤを出すことで上質感を演出した「シルバー」も用意。従来からの「ブラック」や「ホワイト」も継続販売し、全5色で展開されます。
価格(税込)は、スタンダード仕様のジョグが18万1500円、ジョグ デラックスは19万4700円です。
(文:平塚 直樹)