■電気モーターの冷却には高い冷却効果を持つと言われる「油冷」式を採用
2022年半ば、ポルシェのCEOであるオリバー・ブルーメ氏は、クロスオーバーSUV「マカン」と「カイエン」の上に位置する3列7人乗りラージSUVを導入する計画を発表しましたが、徐々にその詳細が見えてきました。
ポルシェは現在、主力クロスオーバーSUV「カイエン/カイエンクーペ」改良型や「マカン」次世代型を開発中ですが、AUTOCAR誌の調べによると、この最大級SUVは2027年発売を目指し、「K1」というコードネームで開発が進められているといいます。
フルエレクトリックモデルのみが導入され、ドイツのライプツィヒで製造、より大きな利益率を持つ市場のハイエンドセグメントをターゲットにするといいます。
さらに調べを進めると、カイエンの米国での価格は約8万ドル(約1,050万円)からですが、7人乗り電気SUVは25万ドル(約3,300万円)と3倍以上に跳ね上がるようです。
また、プラットフォームには、アウディと共同開発され「マカンEV」やアウディ「Q6 e-torn」で採用が予定されている「PPE」(プレミアムプラットフォームエレクトリックアーキテクチャ)の進化バージョンに載ると予想されています。
また同誌によると、このK1は920Vの電気システムにより超高速充電を可能にし、容量が100kWh超えの大型バッテリーを搭載。電気モーターの冷却には、最も効率よく、高い冷却効果を持つと言われる「油冷」式を採用。後輪を最大5度回転させる全輪操舵が計画されているようです。
スウェーデンエージェントから入手した情報によると、全長は5m超え、緩やかにカーブを描くルーフライン、急勾配のフロントガラス、切り詰められたボンネット、リフトバックスタイルのテールゲートを備えた、クロスオーバーSUVとハイライディングセダンを融合した、これまでにないボディスタイルの可能性があるとみています。
今後、新情報が入り次第、お伝えしていきます。