日産「リーフ」とジェット機が加速対決。EVの動力性能をアピール

■新型プリウスPHEVの動力性能に対抗か?

日産リーフのフロントマスク
日産リーフのフロントマスク

日産自動車が、同社のEV「リーフ」とジェット機が加速性能を競うTV CM「日産 電気自動車 vs JET篇」の放映を2月10日(金)にスタートさせました。

EVが持つ動力性能をわかりやすく可視化することで、視聴者にアピールしようと企画されたもので、映像ではジェット機と同時スタートを切った日産リーフが全開加速。

初代日産リーフ
初代日産リーフ

ジェット機が離陸する直前までの間、両者が加速性能を競う様子が映し出されています。

世界初の量産EVである初代リーフは、2010年12月に発売。日米欧をはじめとするグローバル市場に投入され、2014年1月には世界累計販売台数10万台を、2015年12月には同20万台を達成。

リーフの発売から10年以上が経過する中、バッテリー火災による事故は1件も発生させていないそうで、2017年に登場した現行モデルは2代目となります。

●環境性能だけでなく動力性能も高い

日産リーフのプラットフォーム
日産リーフのプラットフォーム

新型パワーモジュールによるモーター駆動電流の増加と、新型プロセッサーによる最新の制御技術を導入しており、回転し始めから急峻なトルクを発生させることで、ダイレクトかつクイックなEV特有の加速性能を向上。リチウムイオンバッテリー配置の適正化で低重心化にも配慮されています。

2022年4月にはラジエターグリルやアロイホイールのデザイン変更に加え、ボディカラー変更を実施。

日産リーフのリヤビュー
日産リーフのリヤビュー

上級モデルには60kWhのリチウムイオンバッテリーに加え、218ps/34.7kgmの駆動用モーターを搭載。急速充電時間は約60分で、WLTCモードでの一充電走行距離は450kmとなっています。

日産リーフの充電口
日産リーフの充電口

またバッテリー容量については「8年または160,000km」を保証。

今回の企画は、動力性能の高さが話題になっている新型プリウスへの対抗の意味もありそうで、リーフが持つ環境負荷の低さに加え、加速性能の良さをアピールする狙いがあるようです。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

日産リーフ
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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