■最高出力190psを発揮するシングル電気モーターおよび61.5kWhのバッテリーを搭載
韓国・サンヨンは、2022年6月に新型クロスオーバーSUV「Torres(トーレス)」を発表しましたが、そのフルエレクトリックバージョンをカメラが初めて捉えました。
ICEバージョンのトーレスは、同社の「コランド」とプラットフォームを共有、「コランド」と「レクストン」の中間に位置する中型SUVで、よりラフなエクステリアが特徴です。
パワートレインには、最高出力168ps・最大トルク280Nmを発揮する1.5リットル直列4気筒ターボチャージャーガソリンエンジンを搭載。オプションの4WDを備えた6速ATと組み合わされます。
そして同社は現在、その魅力を広げ、ターゲットグループを拡大する完全フルエレクトリックバージョンの開発に着手しています。
捉えたエレクトリックバージョンのプロトタイプは、同じ量の冷却空気を必要としないため、デザインはエクステリア、特にフロントエンドで異なります。
プロトタイプはカモフラージュが厳重なためディテールは不明ですが、ジープスタイルのスリムなLEDヘッドライトは保持しますが、よりコンパクトな吸気口を備えたバンパーは新設計されます。
足回りでは、新しい合金ホイールを追加。リアエンドでは、テールパイプとEV専用バッジが省かれています。また床下の写真には、バッテリーパックを搭載していることが見てとれます。
インテリアも興味深く、ICEトーレスとは異なり、デジタルインストルメントクラスターとインフォテインメントスクリーンが同じパネル内に統合されています。また、ステアリングホイールには「SsangYong」のエンブレムがありますが、改名される「KG Mobilitym」ブランドのロゴに置き換えられ、その処理を受ける最初のモデルとなります。
パワートレインは、わずかにコンパクトな「コランド e-Motion」とパワートレインを共有、コランドには最高出力190psを発揮するシングル電気モーター、および61.5kWhのバッテリーを積み、WLTP航続距離で211マイル(340km)となっています。
トーレスEVのワールドプレミアは順調に行けば2023年内で、ヨーロッパやオーストラリアなど、韓国以外の市場で展開される可能性があるといいます。