■4年ぶりの復活。ジープ「レネゲード」風の円形LEDヘッドライトが装着もカモフラージュの可能性
ダッジ・ラムが開発を進める、新型ピックアップトラックの市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
RAM(ラム)は、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)がラムブランドとして販売する大型ピックアップトラックです。以前はクライスラーがダッジブランドで販売していましたが、現在は独立してラムブランドで販売されています。
このプロトタイプは「Project 291」として知られているRAMの全く新しいピックアップトラック「1200」です。
1200はかつて、三菱「トライトン」のリバッジネームとして中東地域で販売されていたピックアップトラックの名称で、2016年から2019年まで使用されていおり、4年振りに復活します。
捉えたプロトタイプは、ボディの隅々までカバーする厚紙ダンボールでカモフラージュ。ホイールベースがかなり長い、ダブルキャブのピックアップボディスタイルを持っており、リアベッドの上に追加されたカモフラージュにより、その形状をSUVに偽装しています。
フロントエンドには、ジープ「レネゲード」風の円形LEDヘッドライトが装着されているほか、フィアット「Toro」から持ってきたようなテールライト、およびその下の垂直リフレクターなどが見られますが、すべて暫定的なユニットと思われ、最終プロダクションモデルではすべて交換されると思われます。現段階で最終コンポーネントは、フロントガラスとサイドウィンドウだけと予想されます。
市販型では、ジープ コマンダーも支えている「スモールワイド4×4 LWB」アーキテクチャを採用。フィアット「トロ/ラム1000」よりも長く、1500よりも短いと予想され、ブラジルのペルナンブコにあるジープの工場で組み立てられる可能性があるといいます。
パワートレインは、少なくとも2つの異なるパワートレインが利用可能となります。1つは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャー「タイガーシャーク」エンジンの最新バージョンで、最高出力200ps以上、ZF製の9速オートマチックトランスミッションと組み合わされます。
もう1つは、2.2リットル直列4気筒マルチジェットIIターボディーゼルエンジンで最高出力203psを発揮。同じくZF製9速ATと組み合わされます。このエンジンは、2015年にヨーロッパのジープ「チェロキー」でデビューしていますが、2024年に登場するフィアット「トロ SUV」 にも採用される予定となっています。
RAM1200市販型は、2024年モデルとして2023年後半にデビューが予定されています。