RVブームで絶好調の三菱が「RVR」発表。広いリアシートが斬新だったリクレーショナル・ビークル(RV)【今日は何の日?2月4日】

■パジェロとデリカとともにRVブームをけん引したRVR

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1991年にデビューしたRVR

1991(平成3)年2月4日、三菱自動車から「RVR(リクレーションナル・ビークル・ランナー)」が発表されました。

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1991年にデビューしたRVRのリアビュー

コンパクトなボディながら、広い室内空間とオフロードでも街乗りでもどこでも快適に走行できる、使い勝手の良さが魅力のRVでした。

●RVブームをけん引した3台の三菱RV

現在は世界的なSUVブームですが、日本では1980年代後半~1990年代に空前のRVブームが起こりました。RVは、当時流行ったスキーやキャンプなどのレジャーに使える多目的なクルマを指し、広義ではクロカン4WDやステーションワゴン、ミニバンなどを含みます。

RVブームの中心的な役割を果たしたのは三菱で、その代表的なモデルが「パジェロ」と「デリカ」、そして「RVR」です。

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1991年にデビューした2代目パジェロ。RVをけん引した代表したモデル

1991年にデビューした2代目パジェロは、2WDと4WDを切り替えられる“スーパーセレクト”や“マルチモードABS”などを装備して、舗装路から悪路、雪道などオールラウンドの走破力が魅力。それを実証したパリダカ・ラリーでの優勝などで、日本中にパジェロブームを起こしました。

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1994年にデビューしたデリカ・スペースギヤ。ミニバン4WDとして存在感を圧倒的な示す

また、1994年に登場したデリカの4代目となるデリカスペースギアは、2代目パジェロをベースに開発された本格4WDのミニバン。多人数が楽しめるミニバンの要素と、オフロードでの優れた走破性を合わせ持つ唯一無二のミニバンであったスペースギアは、現在もデリカD:5として進化しながら高い人気を誇っています。

そして、3台目が1991年にデビューしたRVRです。

●コンパクトながら斬新な室内レイアウトで異彩を放ったRVR

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RVRの室内レイアウト。圧倒的に広い後席スペースが魅力

RVRは、コンパクトミニバンの2代目「シャリオ」をベースにショートボディ化しています。3列シートのシャリオに対して、2列シートで後席スライドシートを装備。300mmのスライド幅を持つリアシートによって、リムジンのような広い後席スペースが確保できることが、最大のアピールポイントでした。

エンジンは、1.8L&2.0L直4 SOHCと2.0L直4ディーゼルターボの3機種が設定され、駆動方式はVCU(ビスカスカップリング)付センターデフ式のフルタイム4WDとFFを用意。

また、若者向けにスポーツモデルを積極的に展開し、スポーティな「スポーツギア」や「スーパースポーツギア」を設定して人気を加速させました。

高性能エンジンとフルタイム4WDによって、オフロードでも街乗りでも快適に走行できるコンパクトなRVRは、RVの中でも異彩を放ち販売も好調でした。

●3代目でコンパクトSUVへと大変身

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2010年にデビューした3代目RVR。コンパクトSUVへ変貌

RVRは、1997年に2代目へと引き継がれましたが2002年に一旦生産を終了。そして、2010年に復活した3代目は、RVからコンパクトSUVへと大きく変貌して注目されました。

プラットフォームは、初代「アウトランダー」と共通で、エンジンは1.8L直4 DOHC MIVEC(可変バルブタイミング)を搭載。トランスミッションは、6速マニュアルモード付CVTで、駆動方式はFFと電子制御4WDが設定されました。

その後も、モデルチェンジで進化を続けましたが、初代のようなヒットには至らず、販売面では不振が続いています。


昨年2022年9月にRVRの海外ネーム「ASX」の次期車が初披露されました。エンジンは、ターボエンジンに加えてHEVとPHEVが用意されるとのこと。これが、日本で4代目RVRとして登場するのかはまだ不透明ですが、いつの時代でも個性的なRVRに期待したいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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