「あの時とは違う」咲村良子×日産エクストレイル【注目モデルでドライブデート!? Vol.151】

■高まった上質感

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今回の“彼女”は、咲村良子さん!

「あれっ!? なんか私のエクストレイルのイメージと違う……」

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日産エクストレイル

新型エクストレイルが納車されて初めてのドライブデート。彼女はクルマに乗り込むなり、そんな感想を口にした。

「たとえば見た目。あんまりカクカクしてないでしょ。エクストレイルって、もっとゴツいクルマだと思ってた。このエクストレイルは新型なのかな? 私のイメージよりも上品で都会的だね」(彼女)

たぶん彼女のイメージするエクストレイルは、初代とか2代目だと思うけど、それらに比べたら、4代目となる新型エクストレイルは明らかに武骨さがない。かつての道具感は控えめだ。いっぽうで、上質さというか高級な感じはずいぶんと増している。

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上質感

ボクが選んだエクストレイルは、ノーマルじゃなくて「AUTECH」という特別なコーディネートの仕様。だから、通称「ドットグリル」と呼ばれるフロントグリルをはじめとする専用の外装パーツや、アルミホイールのおかげで、見た目がより華やかになっている。

それもあるけれど、新型エクストレイルはベース車両でも上質感が高まっているのは間違いない。

「あとね、インテリアが全然違うの。高級車って感じでしょ、この新型は。でも私の知っているエクストレイルは…なんていうのかな、あんまり飾ってなかったよね。質素っていうか、質実剛健っていうか」

彼女の言っていることは確かにそう。特に初代エクストレイルは「若者のための手軽に買える質実剛健なクルマ」っていうコンセプトだったから。インテリアはできるだけシンプルにコストをかけない仕立てだったし。

●しっかり成長

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彼女も満足

そういう時代を知っていると、確かに新型エクストレイルは上級感がスゴイ。でも、ボクの頭の中では疑問符がグルグル。彼女はどうして昔のエクストレイルを知っているんだろう?

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「昔のことよ!」

「話さなかったかな? 私が小さいころ、ウチにエクストレイルがあったの。家族で乗ってたの。家族でいろんなところへドライブにいった思い出のクルマ。だからエクストレイルと聞いてちょっと懐かしい気分」

な、なるほど。

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高級感アップ

「ただ、こうして新型に乗ると同じエクストレイルでも、あの時のエクストレイルとは『ずいぶん違うなー』って思う。質素な道具から、高級な移動手段になった感じ。それって、クルマも大人になったということなのかな?」

最後の一言は、鋭い指摘かも。

新型は「かつて若い時にエクストレイルを愛用ユーザーだった人たちがだんだん歳を取り、それとともに上質感も重視するようになった。だから新型はそういったユーザーにも納得してもらえる上質な仕立てにした」のだとか。たしかに今は、昔とはSUVに求めるものが違うと思う。

そういう意味では、エクストレイルもしっかり成長しているのだ。

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:咲村 良子/ヘア&メイク:東 なつみ/写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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