■ライトウエイトスポーツに最適なスポーツパッド「S type」
ブレーキシステムの総合サプライヤーである「DIXCEL」。パッド、ローターからモータースポーツ用のシューやブレーキオイルまで、ブレーキに関するものは何でも揃います。
そんなDIXCELが東京オートサロン2023で発表したのが、ストリートスポーツパッド「S type」。
これはストリートでの性能はもちろんのこと、年に1~2回程度のサーキット走行会にも対応するというブレーキパッドです。
年に数回のスポーツユース時にも、安心な制動力と、優れた耐熱性を兼ね備えており、想定される車種はマツダ ロードスターやGRヤリスの1500 RSなどの、車重1250kg以下の国産ライトウエイトスポーツとなります。
ノーマルパッドに比べて、全方位の制動力アップでリニアなコントロール性能を実現し、カッチリとした硬質なペダルタッチを演出。低温下でも安定した効きを維持しつつ、ディスクローターの摩耗量も最小限に抑えます。
設定車種は国産車のみとなるので、適合サイズなどは要確認となります。
●競技の種類を問わないDIXCELのスカラシップ制度
スカラシップとは、モータースポーツ競技参加者を対象として、メーカーやサプライヤーが様々な特典を用意することです。そのスカラシップに長い間取り組んでいるのがDIXCELですが、その取り組み方が他とは一線を画しています。
DIXCELが行うスカラシップでは、JAF/JMRC公式戦に限らず、サーキットなどが単独で行う年3回以上のシリーズ戦などもスカラシップ対象となり、参戦障壁が一気に下がっているところがポイントです(JAF/JMRC公式戦以外のスカラシップ適用競技は要確認)。
スカラシップ参加の手順は、DIXCEL公式サイトから申込書をダウンロードし、対象のブレーキパッドやローターをメーカー設定税抜き価格2万円以上買って申し込み、ブレーキパッドやローターを取り付けて所定のステッカーを貼り付け、適用競技に「DXL」と入れた車名で参加。
その競技のリザルトをDIXCELに報告し、ポイントを付与される、という流れになります。
ポイントは順位によって点数が変わりますが、完走だけでも1ポイントが付与される競技もあり、ポイントが獲得できるチャンスはかなり多いのがポイント。獲得したポイントに応じて、商品を交換できるシステムです。
また、コースによってポイントを2年間貯めておける制度もあるので、年間参戦数が少ないという方でもポイントが無駄になりません。
ブレーキパッドなどはストリート用で10Pから、サーキット用のモデルが30Pから交換できるなど、ポイントも低めに設定されています。
モータースポーツを始めようという方にとって、ブレーキパッドの摩耗もかなりの出費となりますが、このスカラシップによって、何回かに一回のブレーキパッド代をポイントで浮かすことができるのはありがたいですね。
(写真・文:松永 和浩)
【関連リンク】
DIXCELスカラシップ
https://www.dixcel.co.jp/subcontent/scholarship/