アルファ ロメオ初のマイルドハイブリッドを搭載したSUV「Tonale(トナーレ)」が日本発売

■ボディサイズは、全長4530mm×全幅1835mm×全高1600mm

アルファ ロメオでは、ステルヴィオに続くSUVになる「Tonale(トナーレ)」が2023年1月26日に発表されました。同ブランド初のマイルドハイブリッド(MHEV)が搭載されたミドルサイズSUVで、2月18日に発売されます。

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アルファ ロメオ・トナーレのエクステリア

トナーレは、アルファ ロメオの変革を担うSUVで、数あるSUVの中でもエモーショナルなイタリアンデザイン、伝統のスポーツ性と電動化が盛り込まれたパワートレインが用意されています。

さらに、先進運転支援システムや最新のコネクティビティも備えています。モデル名の「Tonale」は、イタリア北部にある、スイスの国境にほど近いアルプスを望むトナーレ峠に由来するそうです。

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アルファ ロメオ・トナーレのリヤビュー

ボディサイズは、全長4530mm×全幅1835mm×全高1600mmで、全幅はややワイドではあるものの、肥大化が進む最近のSUV(新型車)の中では、持て余さずにすむケースもありそう。

プラットフォームは、ステランティスグループの「スモールワイドプラットフォーム」がベースで、ワイドトレッド化やシャシーの剛性強化、専用の前後ストラットサスペンションなどにより、俊敏なハンドリング、リニアな応答性、そして快適な乗り心地を実現したとしています。

●1.5L直噴ガソリンターボと48Vマイルドハイブリッドシステム、7速DCTの組み合わせ

搭載されるパワートレインは、最高出力160PS・最大トルク240Nmを発揮する、新開発の1.5L直列4気筒直噴ターボエンジンと、最高出力20PS・最大トルク135Nmを発揮する48Vモーターが内蔵された7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)。エンジン始動と回生ブレーキ機能を担うベルトスタータージェネレーター、リチウムイオンバッテリーからなります。

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アルファ ロメオ・トナーレのインテリア

15〜20km/h前後までの低速時はモーターが担い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動し、加速をアシスト。アクセルをオフにすると、燃費向上に寄与するコースティングモード(滑走)に切り替わり、減速時には回生ブレーキも利きます。

エクステリアの見どころは、アルファ ロメオ初のマトリクスLEDヘッドライトです。カメラによる前方認識や車速、走行状況に応じて、照射範囲や照射距離を自動で最適化し、視認性を大きく向上させます。

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アルファ ロメオ初のマトリクスLEDヘッドライトを採用

加えて、往年のスポーツカー SZなどから着想を得てデザインされたという、3連のU字型デイタイムランニングライトが、新たなシグネチャーとして個性を演出。

サイドビューは、往年のGIULIA(ジュリア)GTを想起させる、シンプルながらも官能的なショルダーラインが目を惹きます。リヤとサイドガラスは、スポーティでありながらエレガントな雰囲気を醸し出し、「8C COMPETIZIONE(コンペティツィオーネ)」を想起させる造形で、アルファ ロメオのヘリテージが随所に盛り込まれています。

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リヤにも3連型のLED式コンビネーションランプを採用する

リヤにも3連型のLED式コンビネーションランプが配されていて、トナーレらしい個性が演出されています。

一方、インテリアも同ブランドらしいレーシーな、ドライバー中心のコクピットに仕上げられています。

ブラックを基調に、触感にもこだわった上質な素材が配されているほか、中央の10.25インチのタッチスクリーンでは、多様な機能を直感的に操作できるそう。また、12.3インチの大型デジタルクラスターメーターの採用により、優れた視認性も実現。

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アルファ ロメオ・トナーレのシート

最新世代のインフォテインメントシステムも見どころです。ナビには、アイシン製ナビゲーションシステムが採用され、地図コンテンツをはじめとする機能や使い勝手を向上。オンライン機能も備え、施設名称による検索や天気予報、ガソリン価格、駐車場満空情報や渋滞情報(VICS)なども利用できます。

●車載通信モジュールを標準搭載

さらに、アルファ ロメオで初めて車載通信モジュールを全車に標準化。タッチスクリーンによる操作のほか、スマホ専用アプリ「My Alfa Connect(マイ・アルファ・コネクト)」やWEB専用ポータルサイトを介して、ナビの目的地設定、ガソリン残量やタイヤ空気圧、走行距離などの車両コンディションの確認や、自車位置情報のチェックができます。

同アプリでは、停車位置から最終目的地まで、徒歩ルートを含む経路案内が可能だそうです。

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メーターディスプレイ

また、センターコンソールに備わるアルファ ロメオお馴染みの「ALFA DNAドライブモードシステム」では、エンジンやトランスミッションのレスポンス、サスペンション設定の切り替えにより、走りの性格を任意に変更できるほか、ESC(横滑り防止装置)を解除することも可能です。

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アルファ ロメオ・トナーレのエンブレム

安全面では、全車に充実機能を用意。4つのカメラで捉えた車両周辺の映像をモニターに映し出し、駐車時や狭い場所での安全なハンドル操作をサポートする「360°カメラ」、高速道路で車線中央の走行をアシストする「レーンキーピングアシスト」などの先進安全装備が完備されます。

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アルファ ロメオ・トナーレの外観

グレード展開は、マトリクスLEDヘッドライトをはじめ、先進運転支援システムなどの充実した装備のスタンダードモデルの“ Ti ”と、ダークフロントグリルや専用20インチアルミホイール、ステアリングヒーター、レザーシート(電動調整シートシートヒーターベンチレーション付)、harman/kardonプレミアムオーディオシステムなどを備えた導入記念モデルの“ Edizione Speciale ”が設定されます。

●ボディサイズ
全長4530mm×全幅1835mm×全高1600mm

●価格
「Tonale “Ti”」:524万円
「Tonale “Edizione Speciale”」:578万円(導入記念モデル)

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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