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■8代目セリカが2024年に復活する?
トヨタ自動車の歴代スポーツカーにおいて、現在途絶えているモデルの一つが「セリカ(CELICA)」。
1970年12月にデビューした同車は7代目まで開発されたものの、2006年に姿を消して以来、丸16年が経過しています。
そうしたなか、同社は2017年に続き、2021年に米国特許商標庁に対して2度目となる「セリカ」の商標権登録申請を実施したことから、同車復活への期待が高まっており、海外メディアもGRラインナップ上の空白について言及しています。
ちなみに、現在トヨタがGRシリーズとしてラインナップしている本格スポーツモデルと言えば、GRMN/GRヤリスをはじめ、GRカローラ、GR86、GRスープラが存在します。
さらに新たなところでは、2.0L PHEVをベースにしたGRMN プリウスが開発されているとの噂もあります。
●水素エンジンをGRカローラに搭載して鍛える背景とは?
一方、トヨタは“ルーキーレーシング”による水素カローラ開発に余念がありません。
すでに同車の実力はガソリンエンジン車と遜色の無いところまで来ており、今後が有望視されています。
燃料をガソリンから水素に置換するだけなので、これまでのエンジン開発に関する知見が継承できる上に人材の流出防止に繋がり、生産設備も流用できるなど、そのメリットは計りしれません。
ではこの水素エンジン、一体どのクルマに搭載されて初デビューを飾ることになるのでしょうか?
各種情報によると、実はそれが8代目「セリカ」ではないかと予想されています。
と言うのも、次期「セリカ」はGRカローラをベースに開発されている模様で、エンジンもGRカローラ用の「G16E-GTS」(1.6L直3ターボ)を320ps/40.8kgm程度にまでパワーアップする可能性があり、トランスミッションにはiMT(6MT)を採用。
トヨタがレースにGRカローラで参戦して水素エンジンの開発を急ぐ理由がココにあるようです。
セリカと言えばスポーツモデルなので、実現すれば確かにインパクトが大きそうです。
水素で発電、モーターで走行するFCV「ミライ」により、すでに給水素技術が確立済みなので、水素充填に関する技術的な障壁は特に無さそうです。
強いて言えば、カートリッジ交換タイプの小型水素タンク開発ぐらいでしょうか。
そして何と言っても水素エンジンの魅力は排出するのは水だけで、「エンジン・サウンド」が存続可能になる訳ですから、まずはスポーツモデルに搭載するのが相応しいでしょう。
そんな水素エンジン車に似合う先進的なイメージを持つクルマと言えば、やはりトヨタでは「セリカ」以外に見当たらないのではないでしょうか。
●「GRセリカ」の外観デザインはどうなる?
これまでの歴代セリカでは「2ドアクーペ」を基本とする先進的なスタイリングを採用しており、8代目となる次期モデルにおいても、そうした流れを継承するものと予想されています。
具体的には、近年のトヨタ車に見られる「コの字型」LEDヘッドランプの採用や、バンパー下部に大き目の開口部を設定するなど、シャープな印象のフロントマスクを採用。ボンネットフードにはエンジンルームの放熱用ベントダクトを設定。
ボディサイドは張り出し感の強い前後フェンダーにより、スポーティな雰囲気を演出。車両の見栄えに寄与する大径ホイールには、近年流行のグロス・ブラック処理を施しています。
足廻りについてはGRカローラが使用するフロント:マクファーソン式、リヤ:ダブルウィッシュボーン式をセリカ用に最適化。駆動方式としてはGRカローラ同様、スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”の採用が見込まれます。
水素エンジンを得て息を吹き返す「GRセリカ」のデビューは2024年後半が予想されています。
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