■2023年2月から全販路で販売を開始
日本でもオールシーズンタイヤが出そろいつつあります。急な降雪による浅雪程度であれば走行可能で、非降雪地域で注目している方も多いでしょう。
2023年1月17日(火)、コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、オールシーズンタイヤの「AllSeasonContact(オールシーズン・コンタクト)」の販売を、2023年2月から全販路で開始すると発表しました。なお、2021年9月1日から全国のヤナセグループ販売店でのみ販売されていました。
発売サイズは、14インチから19インチまでの26サイズ展開で、今後も拡大される予定です。価格はオープンです。
非降雪地域に向くオールシーズンタイヤは、突然の降雪など急な天候変化でも、浅雪やシャーベット状などの一定条件下で走行が可能です。1年を通じて履き続けることができるため、季節ごとのタイヤ交換やタイヤ保管のスペース確保の必要がありません。利便性、経済性の面でも優れるなどの利点もあります。
コンチネンタルタイヤの「AllSeasonContact」は、シーズンを通じて気温や突然の天候の変化に対応。シャーベットやスノーなど様々な路面条件下でも走行でき、安心感を高め、より高い安全性を確保することを目標に開発されています。
積雪路(深雪や凍結した路面では、スタッドレスタイヤの装着を推奨)や冬の冷たいウェット路での確かなグリップ性能を備えるほか、多様な気候条件下の走行でも優れたハンドリング性能を実現。
さらに、ブレーキング性能、高い燃費性能も特徴で、信頼性と品質は、ヨーロッパの自動車メディアや自動車クラブが実施したオールシーズンタイヤの性能評価テストで高く評価され、ベストタイヤにも数多く選ばれています。
採用された技術は、多岐にわたっています。コンパウンドに「アダプティブ・オールシーズン・コンパウンド」が採用されています。シリカが高比率で配合された「トラクション・シリカ・コンパウンド」は、冬の冷たい雨道で優れたブレーキ性能を発揮。
特殊な樹脂「ウィンター・パフォーマンス・レジン」が配合されたトレッドコンパウンドにより、雪上性能と相反するドライ、ウェット、そして転がり抵抗性能をより高次元で両立。同時に、低温下でもゴムの柔軟さを最適に保ち、積雪路でも良好なグリップ力を発揮するとしています。
さらに、サマータイヤの安全性も妥協しない「フレキシブル・オールシーズン・トレッド・デザイン」が採用されています。中央から外に流れるようにV字型に配置された太い溝とサイプ、「オープン・ショルダー」の溝形状が高い排水性と優れた耐ハイドロプレーニング性能を発揮するそう。
ショルダー部の大きなブロックデザイン。およびサイプの最適な配置により十分な有効接地面積、ブロック剛性が確保されています。これらにより、ハンドリングとブレーキング性能を高い水準で実現。
省燃費性能にも配慮されていて、タイヤのコンパウンド、内部構造と素材、プロファイル、トレッドの厚さのバランスを高次元で最適化されています。エネルギーロスを抑制し、転がり抵抗を低減することで、同等クラスのオールシーズンタイヤの中で高水準の低燃費性能を実現したとしています。
なお、サイドウォールには「スリー・ピーク・マウンテン・スノーフレーク」と「M+S」が刻印されていて、浅雪上(深雪や凍結した路面では、スタッドレスタイヤの装着を推奨)での高い走行性能と安全性が認められたことを示しています。
(塚田 勝弘)