■内燃エンジンモデルで使用されるスチール製ラダーフレームシャシーの修正バージョンを採用
メルセデス・ベンツが、現在開発中の「電動オフロードビースト(獣)」こと、「EQG」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
EQGは、2021年9月に開催された「ミュンヘンモーターショー2021」において、「コンセプトEQG」として世界初公開されたモデルです。
その名の通り、「Gクラス」(ゲレンデヴァーゲン)のフルエレクトリックバージョンで、数名の自動車ジャーナリストにはプロトタイプをプレビューしていますが、市販型を捉えたのは初となります。
コードネーム「W463」と呼ばれるGクラスの最新版をベースとし、内燃エンジンモデルで使用されるスチール製ラダーフレームシャシーの修正バージョン上に構築されます。市販型は、通常のGクラスと並行して、オーストリアのグラーツ工場で生産される予定です。
豪雪のフィンランドで捉えたプロトタイプは、パターンの異なる黒と青のラップでボディを覆いカモフラージュしていますが、既存のGクラスの外観とプロトタイプは非常によく似ており、多くの共通点があることもわかります。
フロントエンドには2つの積み重ねられたオープンスラットを備えるグリルを装備、その下には完全に密閉されたグリルがあるはずです。また、円形ヘッドライトには3つの異なるセクションがあることもわかります。
リアフェンダーに、プロトタイプに存在しなかった縦長の穴があり、これらの開口部は、空力補助、またはブレーキを冷却するために空気を導くためのものかもしれませんが、場所が的確とは言い難いため、開発途中のコンポーネントの可能性が高いです。
プロトタイプでは、独立したフロントサスペンションとリジッドリアアクスルを装備し、4つの電気モーターとGターンモード、およびファンが期待するすべてのオフロード機能も搭載されています。
同ブランドでは、バッテリーパックが低重心を提供、電気モーターが「巨大な牽引力と制御性を備えています。これは、急な坂道や深い地形でも有利であることを証明しています」と語っています。
市販型のパワーやトルクに関しては未だ不明ですが、AMGバージョンを含むさまざまなパワーステージで提供されると予想されます。EQG市販型のワールドプレミアは最速で2023年内ですが、2024年が有力と見ています。