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■ユーザーの声を反映させた商品開発を展開し商品化
2023年1月13-15日、千葉県の幕張メッセで東京オートサロン2023が開催されました。同時に、2022年から併催している東京アウトドアショーも北11ホールで開催されていました。
東京アウトドアショーは「自然を楽しみ、ローインパクトなライフスタイルを実践したい」、「アウトドアに興味がある」という多くの人に、最新の情報や商品にアクセスしてもらい、日々の暮らしをよりサステナブルで豊かなものとしてもらうキッカケになる場を目指しています。
このイベントには、アパレルやキャンプグッズはもちろん、サウナやキャンプ場といったアクティビティ系、さらには自動車メーカーまで様々な企業が出展しています。
トヨタ系列ではレクサスのほかに、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(以下TCD)の展示がありました。
TCDは、トヨタテクノクラフト、トヨタモデリスタインターナショナル、そしてジェータックスというトヨタの用品・特装事業を手掛ける3社を統合し、2018年に設立。「CHASE The New Speciality モビリティー社会に際立つ個性を」をモットーに、トヨタ車の用品/架装・特装・モータースポーツという3つの事業を展開しています。
●トヨタ「ハイエースMRT」の次期コンセプトモデルを参考出展
今回TCDは、東京アウトドアショーに「ハイエースMRT次期コンセプトモデル」とウェルキャブの「シエンタ」を出展しています。
ハイエースMRTは、2007年よりモデリスタからリリースされたハイエースのコンプリートカーです。MRTとはマルチロールトランスポーターの略で、「遊びも仕事も、自由自在。」をコンセプトとしています。車内で寝たり、趣味の大きな道具を運んだりと、自分だけのトランスポーターに仕立てられるのが魅力です。
今回の展示では、ハイエースMRTのモデルチェンジ版として、次期コンセプトモデルを参考出品。ワーケーションでの使用を提案しています。
趣味から仕事まで幅広いユースに応えるトランスポーターとしての原点は変わっていません。床仕様の「タイプ1」と床+トリム仕様の「タイプ2」という2タイプを設定し、防滴フロア・荷物固定装置などをベースに多彩な後架装を可能としています。まさに、“オンリーワンのトランスポーター”を創ることが出来るのです。
今回、展示されているハイエースMRTは床+トリム仕様の「タイプ2」をベースに、シングルベッドキットをはじめ、LEDカーゴライト、本革調シートカバー、ロッドホルダー、フロントスポイラー/フードカバー、そしてKOSEIペアロックBISON(ブラック)&ファルケンW11を装着しています。
加えて試作展示商品として、サイドストレージパネル、パネル専用テーブル、マルチユースボード×2(簡易ベッド/簡易チェア)、専用ロンリウム(フローリング調)、専用ルーフラック、外部電源、専用トリム(スライドレール付き)、サンシェードが装着されています。
営業企画本部BR新規事業企画室の泉康貴さんに話を聞いてみると、「元々シングルベッドキットは、シングルで使うしかありませんでした。しかし多くのお客様からダブルでも使いたいとの声をたくさん頂いて、シングルベッドキットに追加するマルチユースボードを開発しました」と話してくれました。
さらに、試作展示商品の注目ポイントについて、「まずはトリムにスライド機構を追加したことです。ポータブル電源を使用したいというお客様が増えていまして、走行中は収納状態にしておくわけですが、使用する際や持ち出す時に重くて大変という声に応え、スライド機能を付けました」
「そして、ベッドを畳んだ時に裏側に装着、収納できるマルチユースボード。脚の高さを調整すればベッドにもテーブルにもなります。また、リアバンパーに設置した外部電源もお客様の声に応えたアイテムです」
泉さんの説明には、「お客様の声」という言葉が何度も使われていました。TCDの商品開発は、ユーザーにとって本当に使いやすい商品を作りたいという想いを念頭に進めているそうです。
「GO OUT」や東京アウトドアショーなどのイベントでは、来場者の意見に耳を傾けて、ユーザーと一緒に商品開発を行っていきたいと考えているとのこと。そして、ユーザーが本当に使いやすいアイテムで、オンリーワンのカスタマイズを楽しんでもらいたいそうです。
●シエンタベースのいつでもウェルキャブ装着車も展示
コンプリートカーのハイエースMRTと一緒に展示されていたのが、新型シエンタのいつでもウェルキャブ装着車。モデリスタのフロントグリルカバーをはじめ、フロントプロテクター、リアプロテクター、15インチアルミホイールを装着。そして、車いす収納装置を装着した「いつでもウェルキャブ」という商品です。
いつでもウェルキャブは、所有しているクルマに後付けの車いす収納装置を装着することができ、いつでもウェルキャブに早替わりしますので、クルマを買い替える必要がありません。
シエンタに装着された車いす収納装置は、安心の軽量設計で、取り外しも簡単。ラゲッジの有効活用が可能です。コントローラーで操作すれば、35kgまでの車いすを電動でラクラク収納可能です。
装着可能車種は新型シエンタをはじめ、旧型シエンタやアクア、ヤリス。そして2023年1月以降はプリウス、ルーミー/タンクと、対象車種を拡大させていく予定です。
ライフステージが変わっても、外出する自由を多くの人が楽しめる。そんな思いを出費を抑えて実現できるのが、このいつでもウェルキャブです。
クルマでワーケーションの提案をするハイエースMRT、どんな人にでも移動の自由を提案するいつでもウェルキャブのシエンタ。このような幅広いカスタマイズ商品の展示は、用品・架装・特装を得意とするTCDならではと言えるでしょう。
(文/写真:萩原文博)
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