■トレンドのグリル拡大は見送りに。LEDを新設計
アウディの欧州Eセグメントモデル、『A6』ファミリーが大幅改良を迎えようとしています。
現行型A6は2019年にデビュー、2024年にはフルエレクトリックバージョンとなる「A6 e-tron」を発売予定ですが、その前にベースモデルの大幅改良が行われます。
スウェーデン北部の山中で捉えたプロトタイプは、ボディ前後を中心にカモフラージュ。フロントエンドでは、コンパクトになったグリルを装備、現在車業界ではグリル拡大が一つのトレンドとなっていますが、アウディは流行を追わないようです。
そのほか変更点は、新設計されたLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライト、コーナーエアインテークも水平トリムを備えリフレッシュされています。
リアエンドでは、LEDテールライトのグラフィックが刷新されている様子がうかがえるほか、バンパーも現行型より若干アグレッシブになっているようです。バンパー內部の排気口は隠されており、今後新デザインで装備される可能性が高いです。
インテリアに関しては、インフォテインメントシステムの新しいソフトウェアや、新しい室内装飾品のオプションなど、いくつかの変更が予想されますが、改良型では、前後ヘッドライトをメインに大きな改良が見られそうです。
パワートレインは、2.0リットル直4気筒ガソリン/ディーゼルエンジン+マイルドハイブリッド、3.0リットルV型6気筒のガソリンターボエンジン、「S6」には2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジン+マイルドハイブリッドエンジンがそれぞれ用意されます。
A6改良型のデビューは2022年後半とみられていましたが、ワールドプレミアは2023年春までに行われ、セダンとアバントが同時に公開される可能性もありそうです。
その後、オールロード、S6、RS6が続く予定です。A6は次世代型がエンジンを搭載する最後のモデルとなる予定となっており、将来はフルエレクトリック「A6 e-tron」に道を譲ることになるでしょう。