■ずらっと並んだ赤外線ライトで効果を確認
ガラスに覆われたクルマの中は、太陽光線を浴びっぱなしになる危険な状況。最近の自動車は紫外線や赤外線をカットするガラスを採用していることが増えていますが、それでもカットしきれずにいるのが現状です。
海外に目を向けると、多くの国でフロントウインドウ、フロントサイドウインドウを含めてフィルム加工を施すことで、紫外線や赤外線を除去することが一般的になっています。
しかし、日本ではフロントウインドウとフロントサイドウインドウは、可視光線の透過率が70%以上でないとならないため、フロントまわりのウインドウにフィルムを貼ることが避けられていました。
アヘッドフィルムは、紫外線の透過率を0.0%に抑えるとともに、赤外線透過率を最低で0.1%に抑えることに成功しつつ、90%以上の透明度を実現したフィルムとして登場。
アヘッドフィルムのブースではそれを体感できるように、『千と千尋の神隠し』のワンシーンのような赤いライトの回廊が作られていて、赤外線カットの効果を体感できるようになっていました。
アヘッドフィルムは、可視光線の透過率が90%であるため、多くのクルマで装着が可能ですが、施工後の可視光線透過率が70%を切ると保安基準に適合しません。
装着されているガラスの透過率が低い場合は、施工後の可視光線透過率が70%以下になる可能性もあるため、施工時には業者にしっかりと確認する必要があるとのことです。
(文・写真:諸星 陽一)