「アヘッドフィルム」で紫外線&赤外線をカット、快適な車内空間を作り上げる【東京オートサロン2023】

■ずらっと並んだ赤外線ライトで効果を確認

紫外線影響画像
紫外線の影響を紹介した画像。アメリカで25年間トラックドライバーを務めた男性は顔の左側だけシワが増えている

ガラスに覆われたクルマの中は、太陽光線を浴びっぱなしになる危険な状況。最近の自動車は紫外線や赤外線をカットするガラスを採用していることが増えていますが、それでもカットしきれずにいるのが現状です。

近藤正純ロバート氏
製品紹介のプレゼンテーションを行った同社代表取締役の近藤正純ロバート氏
紫外線透過率
紫外線透過率の実験結果

海外に目を向けると、多くの国でフロントウインドウ、フロントサイドウインドウを含めてフィルム加工を施すことで、紫外線や赤外線を除去することが一般的になっています。

しかし、日本ではフロントウインドウとフロントサイドウインドウは、可視光線の透過率が70%以上でないとならないため、フロントまわりのウインドウにフィルムを貼ることが避けられていました。

赤外線透過率
赤外線透過率の実験結果
清宮克幸氏
アヘッドフィルムの前で「熱くありません」と語る同社取締役の清宮克幸氏

アヘッドフィルムは、紫外線の透過率を0.0%に抑えるとともに、赤外線透過率を最低で0.1%に抑えることに成功しつつ、90%以上の透明度を実現したフィルムとして登場。

アヘッドフィルムのブースではそれを体感できるように、『千と千尋の神隠し』のワンシーンのような赤いライトの回廊が作られていて、赤外線カットの効果を体感できるようになっていました。

アヘッドフィルムブース
体験用のライトが設置されたブースは、千と千尋神隠しのワンシーンのよう
C40 Recharge
ボルボC40 Rechargeのガラスルーフ用フィルムとしてオプション設定されているアヘッドフィルム

アヘッドフィルムは、可視光線の透過率が90%であるため、多くのクルマで装着が可能ですが、施工後の可視光線透過率が70%を切ると保安基準に適合しません。

装着されているガラスの透過率が低い場合は、施工後の可視光線透過率が70%以下になる可能性もあるため、施工時には業者にしっかりと確認する必要があるとのことです。

(文・写真:諸星 陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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