ヤマハ発動機がタグボート用Z形推進装置向けの電動モーターユニットの試作開発を受託

■業界最高クラスの出力密度を実現

このほど、ヤマハ発動機は、IHI原動機から電動モーターユニットの試作開発を受託したと明らかにしました。この電動モーターユニットは、タグボート用Z形推進装置向けに業界最高クラスの出力密度を実現しているのが特徴です。

ヤマハ発動機
ヤマハ発動機のZ形推進装置とモーターユニットイラスト

ヤマハ発動機は、2020年から四輪車をはじめ、モビリティ向けの電動モーターの試作開発を受託しています。海上のタグボート用Z形推進装置向けは初めてになるそうです。

IHI原動機が現在開発を進めている電動推進装置に電動モーターユニットを活用することで、従来の内燃機関直結式と比べ、高効率な推進装置を実現するそう。同時に、環境負荷の低減を実現します。

今回の試作開発受託にあたっては、同社が長年培ってきた知見が盛り込まれます。

モーターサイクルをはじめ、幅広い製品群に柔軟に対応してきた鋳造、加工、組立を中心とした生産技術、試作設備などを活用。顧客のニーズに沿った試作モーター開発を短期間で推進するとしています。

ヤマハ発動機
Z形推進装置とモーターユニットイラストのイメージ

なお、ヤマハ発動機では2021年に見直された「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」の目標達成に向けて、二輪車、四輪車だけでなく、マリン製品やほかの製品へも電動モーターの活用拡大を進めるそう。

モビリティ向けの電動モーターは、環境負荷低減で欠かせない技術、パーツになるのは必至で、同社でも注力していく構えです。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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