立ちゴケでぶつけてしまったヘルメット、バイク乗りが気になる継続使用はダメ? OK?【メーカーに検査してもらった】

■軽くぶつけたヘルメットはダメージを受けているのか!?

ぶつけたヘルメット
ぶつけたヘルメット

立ちゴケして、軽〜く頭をゴツンと打ってしまいました。

私はアライのヘルメットを使っているのですが、説明書には『▼衝撃を受けたヘルメットは再使用できません!』とあります。いっぽうで、ウェブサイトには『オートバイのシートから、または手に持っていた程度の高さから不注意で落としたくらいでしたら、たとえ地面がコンクリートであっても大丈夫です。外観の塗装がはがれる程度なら、安全性能に問題はありません。』ともあります。

オレのヘルメットはセーフ?アウト? 微妙なところだったので、メーカーに検査をしてもらいました。

●本体のキズはシールド等のごく一部だけ

私が立ちゴケをしてしまったのはライディングスクールの受講中。極低速でエンストしてしまい、重たい大型バイクを支えきれずバイクもろとも人間も倒れてしまいました。

本当に「ゴロン」という感じで、どこも痛くなく、怪我もまったくありませんでした。バイクも“立ちゴケ傷”が増えたくらいで、割れたパーツや折れたパーツはなし。ただひとつ気になることがありました。これまた軽〜くなんですが、頭(ヘルメット)を打ってしまったのです。

見てみると、インカムを装着していたおかげで、最初に打ったのはインカムのようでした。インカムにいちばん大きな傷が残っています。もっともこのインカムも問題なく使うことができました。あとは、シールドの縁と後頭部にわずかに傷が見られます。

本格的に転倒して頭を打った場合、ヘルメットはダメージを受けている可能性が高いです。次に衝撃を受けたときには本来の保護性能を発揮できなくなるので、継続使用してはいけません。いっぽうで、アライのホームページを見ると、手に持っていて不注意で落としたくらいでは問題ないとも書いてあります。

今回のケースは? 「ゴロン」なので打ったときのスピードは遅いですが、頭は入った状態で打っています。衝撃の程度としては軽いような……でも転倒して打ったことには変わりはない。

高価なアライRX-7X、購入からまだ2年程度しか経過していないので、継続使用できそうならまだ買い替えたくない。

●アライヘルメットは検査をしてくれる

ヘルメットを送る
ヘルメットを梱包して送ります

もっともアライヘルメットの場合は説明書の『▼衝撃を受けたヘルメットは再使用できません!』の項目に『一度でも大きな衝撃を受けたヘルメットは継続して使用せず、弊社品質管理課まで事故の状況説明と共にヘルメットをお送り頂き、再使用可能かどうか検査を依頼されるか、新しいヘルメットをご購入ください。』と書いてあるのです。

往復の送料は自己負担ですが、検査自体は無料だというのです! これはぜひ検査をしてもらいたい。

いちど電話で問い合わせてから、ヘルメットを緩衝材でくるんで段ボール箱に入れ、転倒の状況、ヘルメットの傷の箇所などを書いたメモを同梱し、アライヘルメットの品質管理部に送りました。

●判定「継続使用問題なし!」

届いたヘルメット
アライヘルメットから返送されてきました。封筒の中に検査の結果が入っているはず!

ちなみに送ったときに使用した段ボール箱は310×310×410mmというサイズで、送料はゆうパックで1470円でした。

年末だったので時間がかかるかな、と思いましたが今回は1週間もかからずに返送してくれました。アライヘルメットさんが返送してくれた段ボールのサイズは約幅285×高さ310×奥行360mm。これがピッタリのサイズというところでしょう。送料は着払いで1390円でした。

そして運命の検査報告書、結果は……『継続使用は問題なしと判断致しました』とのこと!

報告書
継続使用オッケーとのことでした!

ヤッホー。アライさん、ありがとうございます。これで安心して継続使用できます。なお、アライヘルメット以外でも、ショウエイのホームページを見ると同様の検査をしてくれるようです。

ダメージを受けたヘルメットの継続使用は危険です。でも、微妙な衝撃だった場合、アライとショウエイのユーザーなら、メーカーに検査をお願いしてみてはいかがでしょうか?

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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