■ターボSモデルなどの最高性能モデル同様のセンターロックホイール装備
ポルシェは現在、4ドアサルーン「パナメーラ」次期型を開発していますが、新たに導入されると思われる「ターボGT」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
豪雪のスカンジナビアで捉えたプロトタイプのフロントエンドでは、ヘッドライト周辺にデカールを貼りその形状を隠しているほか、バンパーエアインテーク部分はパネルが装着されており、デザインが新設計されることを示唆しています。
注目は足回りです。ポルシェは通常、GT、ターボGT、GTS、ターボSモデルなどの最高性能の車両にセンターロックホイールを採用しています。
パナメーラでは、すでに後者2つのモデルをセンターロックなしで提供しているため、このプロトタイプは「GT」グレードと予想されます。またホイールも他のプロトタイプでは見られないデザインのため、このモデル専用である可能性がありそうです。
もちろん今後、新しいパナメーラがGTSおよびターボ S モデルにセンターロックホイールを搭載する可能性はありますが、新設計のディフューザーは「カイエンターボGT」と同様で、同じグレードになると思われます。
バンパーの両サイドにある未完成のエキゾーストパイプは、最終的な位置ではない可能性があり、代わりに前述のカイエンターボGTのように、デュアルセンターパイプに移行することもありそうです。
キャビン内では、「PCM6.0」インフォテインメントシステムを搭載、助手席グローブボックスには専用のスクリーンが装備されます。またシフトレバーは削除され、EV「タイカン」のようなトグルタイプのシフターがインフォテイメントディスプレイの左側に配置されます。しかし、電動パーキングブレーキはタイカンがその右側にあるのに対し、プロトタイプでは上部に配置されているようです。
このクルマが本当にターボGTなら、パナメーラターボSの4.0リットルツインターボV型8気筒のアップグレード版が期待できそうです。その場合、アップデートされた8速ティプトロニックを介して4輪全てに駆動力を送り、最高出力640ps・最大トルク850Nmを発揮することになるでしょう。