■ラインアップ中、最も強力な「EQA 350」を確認
メルセデス・ベンツは現在、フルエレクトリッククロスオーバーSUV『EQA』改良型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
現行型EQAは、2021年に発売されたEQブランド最小の電気SUVです。
燃焼エンジン搭載の人気コンパクトSUV、「GLA」をベースとしていますが、フロントエンドでは、グリルと一体化したような滑らかなデザインの専用ヘッドライト、リアエンドでは、トランクリッドに沿って走る水平のLEDライトストリップを装備するなど、デザインでも差別化が図られています。
7月にもプロトタイプを捉えていますが、フロントエンドでは、カモフラージュがより厳重にされており、偽装の下には最終デザインが隠されている可能性が高いです。
また、以前のリアエンドでは、LEDテールライトにプロダクションコンポーネントは装着されていませんでしたが、今回初めて市販モデルのテールライトが顔を覗かせています。さらに下部バンパーもデザインが新設計されており、後部からデザインが完成しつつあるようです。
そして、テールゲートには「EQA 350」と「4Matic」のバッジが装備されていることから、ラインアップ中、最も強力なモデルであることがわかります。EQAエントリーモデルには、シングルモーターを搭載し、最高出力188psを発揮する「EQA 250」、デュアルモーターを搭載し、最高出力225psを発揮する「EQA 300」、そして同じくデュアルモーターを積み最高出力290psを発揮する「EQA 350」が設定されていますが、航続距離の延長が計画されているようです。
インテリアの画像がないため、內部は不明ですが、MBUXインフォテインメントシステムのアップデートなどがなされるでしょう。
EQA改良型のワールドプレミアは2023年内と思われます。またダイムラーのCEOオラ・ケレニウス氏は、将来ブランドのエントリーレベルのEVは、リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを使用すると述べており、次世代の「EQA」と「EQB」がこれらのコンポーネントを採用すると見られます。