■大きく傾斜したテールゲートウィンドウをカモフラージュ
日本でも人気を博しているプジョーのコンパクトクロスオーバーSUV「3008」次世代型のプロダクションモデルを、カメラが始めて捉えました。
初代3008は2009年に登場、第2世代となる現行型は2017年から販売されており、これが6年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
3008次世代型プロトタイプは2022年9月にも目撃しましたが、シトロエン「C5エアクロス」のテストミュールでした。しかし、今回豪雪のフィンランド山中で捉えたプロトタイプは、カモフラージュの下にプロダクションボディが隠されている本物です。
プロトタイプは、暫定ホイールにスノータイヤを装着、ボディ全体は膨らんでいるようなクラッディングでカバーされています。
ヘッドライトはスリム化され、ボンネットのすぐ下、高い位置に配置されていることがわかります。また同ブランド特有の牙LEDの一部も見えますが、デザインは修正されるでしょう。
フロントバンパーの下部には大きな黒いプラスチック製のキャップがあり、車両の半自律機能用のレーダーを隠している可能性がありそうです。
エクステリア最大の注目はリアエンドです。そこにはポンティアック「アズテック」のようなボディパネルがいくつか見られます。この下には大きく傾斜したテールゲートウィンドウが隠されているはずで、実際のルーフラインはテールゲートのシャットライン(塞がれているライン)からはっきりと見えます。
また、308ハッチバックや408と同様のLEDグラフィックを備えたハイマウントテールライトの一部も確認できます。
市販型では、ステランティスグループで広く使用されている「EMP2」プラットフォームのアップグレード版を採用すると思われますが、より最新の「STLA」ミディアムアーキテクチャの可能性も排除できません。
いずれにせよ、3008次世代型では、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、および完全なフルエレクトリックの形式で提供され、 後者は、プジョーの新しい命名戦略と同様に「E-300」と呼ばれると思われます。
3008新型のデビューを判断するには時期尚早ですが、大まかなタイムラインとして2023年後半のデビューと2024年前半の市場投入が予想されます。