■最新デザイントレンドを踏襲したヘッドライト、内部はフルデジタル化
メルセデス・ベンツのフルエレクトリックミニバン、「EQV」改良型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
EQVは2019年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされました。その名の通り、ミニバン「Vクラス」第3世代をベースにEV化され、最高出力204ps・最大トルク362Nmを発揮するシングルモーターを搭載、60kWhのバッテリーを積む「EQV250」と、90kWhのバッテリーを積む「EQV300」をラインアップしています。
フィンランド山中で捉えたプロトタイプは、ボディ前後をカモフラージュ、ナンバープレートの末尾が「E」であることから、EVバージョンであることが容易にわかります。
フロントエンドでは、同ブランドの最新デザイントレンドを踏襲し、完全に新設計されたヘッドライトを搭載するほか、充電ポートを隠しているバンパーデザインも刷新されます。
後部では、リアバンパーの上部とテールゲートの下部を擬装、LEDテールライトのグラフィックのアップデートや、バンパーが修正されることは濃厚でしょう
キャビン内では、円形の通気口を長方形のものにリデザインされているほか、現在のアナログ計器クラスターをデジタルゲージパックに交換すると予想されます。
最も重要な変更は、最新のメルセデス MBUX オペレーティングシステムと、コントロールの恩恵を受けるインフォテインメントシステムに関するものです。他のメルセデス最新モデルでは、タッチスクリーン機能に重点を置くため、コンソールのトラックパッドコントローラーを削除しており、EQVもそれに続く可能性が高いでしょう。
EVスペックは不明ですが、より大きなバッテリーと、より長い航続距離を提供する可能性がありそうです。
EQV改良型のワールドプレミアは2023年内と予想され、将来的には「VAN.EA」と呼ばれる新開発された電動バン・アーキテクチャーが導入されます。この新基盤は2020年代後半から段階的にリリース予定で、ライバルのVW「ID.BUZZ」と熾烈なEVミニバン対決が見られると思われます。