■「仮想シフトモード」をオンにし、人為的にギアを変更
ヒョンデが現在開発を進める、ブランド初のEVハードコアハッチバック「アイオニック5 N」が、ガソリンエンジン搭載マニュアルギアシフトに近いサウンドを搭載する可能性が高いことがわかりました。
ガソリンエンジンのパフォーマンスモデルを望むファンの声に答え、同ブランドはICEを模倣する人工サウンドに取り組んでいます。
ヒョンデのエグゼクティブ・テクニカル・アドバイザーである、アルバート・ビアマン氏は、オーストラリアのカーメディア「CarExpart」誌にて「ICE N車で経験するのと同じ衝撃とダウンシフトの振動」を提供するとともに、「i30 N」ハッチバックのDCTの感触と音にかなり近づけると述べたといいます。
具体的に市販型には、「Virtual Grin Shift」(VGN) と呼ばれるものがあり、ハンドルのボタンを押すことで起動するといいます。次に、ドライバーは両方のパドルを引いて「仮想シフトモード」をオンにし、人為的にギアを変更します。
搭載される「Nサウンドプラス」は、ガス燃料のNモデルに期待されるさまざまなノイズが含まれており、 将来の無線アップデートでは追加のサウンドがもたらされ、所有者は独自のフェイクノイズを追加できるようになるというこだわりようです。
また、内部に取り付けられたボタンを押すことによるリアバイアスセットアップにより、専用のドリフトモードになるといい、 回生ブレーキシステム用のより強力な摩擦ブレーキも計画されているようです。
パワートレイン関連では、「Kia EV6 GT」と800ボルト「e-GMP」アーキテクチャを共有、究極の柔軟性を実現するように構築されており、後輪駆動と全輪駆動のバリエーションが提供されるほか、外部デバイスに電力を供給することも可能。パワートレインは、デュアルモーターを搭載し、最高出力580psから620psを発揮、バッテリーの容量は77.4キロワットを積むと予想されます。
「アイオニック5 N」のワールドプレミアは数ヵ月以内と見られます。日本市場導入は未定ですが、国内で発売されれば、高性能モデルを持たないトヨタ「bZ4X」や、日産「アリア」などの国産EVにとって驚異となるに違いないでしょう。