■「スポーツクラシック」に続くヘリテージモデル第2弾
ポルシェは現在、「911」ファミリーに新たなモデル「911 ST」の導入を計画していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
911 STは、1970年代にレースカーとして誕生、当時911史上最軽量モデルを目標に、わずか24台のみ製造された幻のモデルです。
新型STではロードカーを念頭に、「911 GT3ツーリング」をベースとして開発が進められています。
雨中で捉えた最新プロトタイプは、今年初めに発売された「911スポーツクラシック」から受け継ぐダブルバブルルーフを採用していることがわかります。
開発車両は2色ボディではなくオールブラック仕様ですが、生産モデルでは別の配色によりルーフデザインをより強調する可能性があります。もう一つの注目はセンターロックホイールのセットですが、これは911 STが「911 GT3 ツーリング」をベースにしている可能性が高いからと思われます。
リアエンドでは、ブレーキランプの向かって左、エンジンカバーのメッシュに奇妙な黒い円が確認できます。
確かなことはわかりませんが、カメラマンによると、911スポーツクラシックのエンブレムに似た、ポルシェヘリテージロゴの場所である可能性があるといいます。
またバンパーには、中央にデュアルエキゾーストパイプをインストールしているほか、アグレッシブなディフューザーが装備されていますが、これも911 GT3と同じ仕様に見えます。
STでは、スポーツクラシックと同様、6速マニュアルトランスミッションが予想され、後輪のみにパワーを伝達します。
しかし、スポーツクラシックの屈強な911ターボパワートレインを採用する代わりに、4.0リッター自然吸気フラット6をGT3 RSから得ることが濃厚で、最高出力525ps・最大トルク469Nmを発揮します。
911 STは、ポルシェが計画しているヘリテージバージョンの第2弾として発売、初代は限定24台でしたが、復刻モデルではスポーツクラシックの2,500台に基づき1,200台以上が発売される可能性がありそうです。
ワールドプレミアは2023年内で、STの後にはヘリテージモデル第3弾となる『RS』が噂されています。