ヤマハ発動機の「YPJシリーズ」の最上級モデルである「YPJ-MT Pro」が「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24」に選定

■高い機能性とオートバイメーカーらしい個性的なデザインを両立

ヤマハ発動機が、世界で初めて市販化した電動アシスト自転車。今では、定番の子ども乗せタイプから小径タイプ、スポーツタイプの「e-Bike」など、多様なモデルが登場しています。

ヤマハ発動機 YPJ-MT Pro
ヤマハ発動機のスポーツ電動アシスト自転車「YPJ-MT Pro」

このほど、ヤマハ発動機は「YPJ-MT Pro」が日本インダストリアルデザイン協会による「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24」に選定されたと明らかにしました。同社の製品では、2014年以来10作品目の選定になります。

「JIDAデザインミュージアムセレクション」は、デザインの「過去・現在・未来ー明日への伝承」を目指すべく、優れたデザインを選定した上で、製品集の図録発刊とAXISギャラリーでの展覧会や巡回展を通じて、デザインの普及啓発活動を行う事業。

なお「YPJ-MT Pro」は、「グッドデザイン賞2021」も受賞しています。

スポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」の最上級モデルである「YPJ-MT Pro」は、「Fun and Exciting unusual experience ~楽しくて刺激的な非日常体験~」をコンセプトに掲げています。乗りこなす楽しみ、マウンテンバイクに最適化したアシスト性能、ヤマハらしいユニークデザインをポイントに開発されています。

ヤマハ発動機 YPJ-MT Pro
2023年モデルには新型ドライブユニット「PW-X3」を搭載

「YPJ-MT Pro」は、見た目からしてタフでスポーティな走りを連想させます。モーターサイクルのダブルクレードル・フレームから着想を得たという「Dual Twin Frame(デュアル ツイン フレーム)」は、メインフレームの上下がそれぞれ2本に分かれた構造。

適正な剛性の確保、重心バランス、低またぎ高さという機能面に加えて、オートバイメーカーらしい、ユニークなスタイリングデザインの両立も図られています。

「YPJ-MT Pro」は、2023年1月18日(水)から23日(月)まで、東京都港区AXISギャラリーで開催される「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24東京展」で展示され、20日(金)には授与式が行われる予定になっています。

ヤマハ発動機 YPJ-MT Pro
新設計のスイッチ&メーターの「ディスプレイEX」とライディング性能をさらに向上させる最適なMTBコンポーネントを搭載

「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24」において審査委員からは、「電動アシスト自転車のパイオニア、ヤマハ発動機が開発した電動アシストオフロードモーターサイクル(e-Bike)は、機能と官能の対置をテーマに、軽快かつ美しい形状のフレームからメカ部を見せるデザインが印象的です。

乗りこなす楽しみや、マウンテンバイクとして最適なアシスト性能が追求されています。モーターサイクルメーカーの本気が伝わる完成度の高いデザインになっています」という評価が得られたそう。

同社のデザイナーは、「ヤマハ発動機が作る本格フルサスe-MTBということで、機能と官能の対置をコンセプトに、ヤマハらしさを追求しデザインしました。スタイリングのためのデザインではなく、機能や構造から生まれるカタチを美しく見せることに徹底的にこだわっています」と喜びを語っています。

以前お伝えしたように、「YPJ-MT Pro」の2023年モデルは、2022年12月下旬に発売予定になっています。価格は74万8000円です。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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