■「GRカローラ モリゾウエディション」は、304PS/400Nmで最大トルクを増強
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ RZ“MORIZO Edition”(GRカローラ モリゾウエディション)」の抽選申込受付を開始しました。
以前お伝えしたように、販売方法が変更され、抽選予約受付を2022年秋から開始するとアナウンスされていました。
「GRカローラ RZ」は2022年12月19日、「GRカローラ モリゾウエディション」は12月18日までの受付になり、発売は2023年年初の予定になっています。
なお、2022年6月1日の「GRカローラ RZ」発表当初は、一般販売と案内されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足の影響により500台の抽選販売になり、今後は生産状況を見ながら追加販売を検討するそうです。
また、走りを向上させた注目の2シーターモデル「GRカローラ モリゾウエディション」は、70台の抽選販売とし、全国のGR Garageでの申込受付になります(中古車専門店の「GR Garage 袋井店」をのぞく)。
GRカローラ共通になるのは、GRヤリスに搭載された1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンがさらに強化されている点。高トルク、高出力に対応できるようピストンが強化された上に、センターマフラーが追加され、排気効率を高めることで最高出力224kW(304PS)を達成。
同じくGRヤリスに採用されたスポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」を、水素エンジンカローラの開発を通じてGRカローラ仕様に最適化され、搭載されます。
さらに、カローラ スポーツのボディを基本骨格とすることで、ロングホイールベースが生み出す高速域でのハンドリングを受け継ぎながら、ワイドトレッド化により高い回頭性を実現しているそう。
また、GRカローラ RZは、カローラ スポーツの5ドア、5人乗りの使い勝手を維持し、日常生活での利便性と走る楽しさを高次元で両立しています。4人乗りになるFFのホンダ・シビックタイプRに対するアドバンテージともいえるでしょう。
「GRカローラ モリゾウエディション」は、304PSの最高出力は同じでありながら、最大トルクはRZの370Nmから400Nmまで増強。モリゾウこと豊田社長が自ら試作車のハンドルを握り、「ユーザーを魅了する野性味」を追求して作り込んだモデルと位置づけられています。
後席が取り払われた2シーター化をはじめ、軽量化が徹底されています。
さらに、エンジンのトルクアップ、トランスミッションのギヤ比最適化による動力性能の向上、モノチューブアブソーバー、ハイパフォーマンスタイヤの採用によるコーナリング性能の向上を達成したそうです。
●ボディサイズ(RZ):全長4410×全幅1850×全高1480mm
●価格
「GRカローラ RZ」:525万円
「GRカローラ モリゾウエディション」:715万円
(塚田 勝弘)