ガレージで並べるのが似合いそうな「6輪生活」を想像するのは楽しい【バイクのコラム】

■ロードスターの新色が空冷シングルを連想させる件

先日、マツダ・ロードスターが商品改良を発表しました。

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実写の「ジルコンサンドメタリック」を見た、筆者の第一印象は「空冷シングルのバイクと並べておきたい」というものでした

といっても、ハードウェアについては表立った変更はありません。茶色の幌とテラコッタ内装を組み合わせた期間限定車「Brown Top」の設定と、カタログモデルに新色として「ジルコンサンドメタリック」を用意するといったカラーコーディネートがメインとなる深化だったのです。

ジルコンサンドメタリックは、すでにSUVモデルで採用実績のある色ですが、いわゆるアウトドアが似合いそうなカーキ系統の色です。

机上の空論的に考えるとスポーツカーにはアンマッチと思いがちですが、実車を見るとスポーツカーの新しいイメージを感じさせる色でした。

レギュラーモデルのブラック幌との相性もよく、このカラーコーディネートだけでロードスターが欲しいと、個人的に思ったほど似合っていたのです。

もちろん、ロードスターは新車で300万円以上しますし、ブレンボのブレーキといったオプションを装備した撮影車の参考価格は375万2100円ということですから、ファッション感覚で手を出すにはあまりに高価です。

そうした「リアル」はいったん忘れるとして、この渋いボディカラーのロードスターと空冷シングルのバイクをガレージで並べてみたいと妄想が膨らんでしまったのです。

●6輪ガレージ生活の妄想がはかどる

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マツダ・ロードスターの新色「ジルコンサンドメタリック」のイメージ画像はガレージのシーンとなっています

ジルコンサンドメタリックのロードスターと並べて様になりそうな空冷シングルバイクといったら、何を思い浮かべるでしょうか。

残念ながら2021年に長い歴史にピリオドを打ったヤマハSRでしょうか、それとも新車で買えるホンダGB350でしょうか。はたまた、ロイヤルエンフィールドのClassic 350あたりをイメージするという方もいるかもしれません。

一方で、同じロードスターであっても鮮やかで深みのある赤「ソウルレッドクリスタルメタリック」のようなボディカラーになると、250ccクラスのスーパースポーツ系モデルと並べてみたくなります。

ホンダでいえばCBR250RR、ヤマハならYZF-R25といったカウルのついたバイクが似合いそうな気がしませんか?

いずれにしても、自分なりのこだわりで6輪生活に最適なペアを考えるというのは楽しいものです。

●同じブランドで揃えるのもアリ?

さらにホンダやスズキ、BMWであれば、同一ブランドで揃えた6輪生活も可能です。

東京オートサロン2020
東京オートサロン2020のスズキブースに展示されたスイフトスポーツ×KATANAのコラボ

2020年の東京オートサロンで、スズキがKATANAとスイフトスポーツを並べて展示したこともありました。

カスタマイズによって統一感を高めた2台を見て、6輪生活への憧れが高まったという方も少なくないでしょう。

BMWはモトラッド(二輪部門)のほうでもMブランドを活用しはじめています。リッタースーパースポーツの「M1000RR」と、四輪の「M3」あたりをガレージに並べておけば、統一感のある趣味の空間が生み出そうです。

CBR1000RRR
モーターのようなエンジンフィールの4気筒スーパースポーツは意外に電気自動車と並べるとよさそうな気がします

ちなみに、ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SPに乗っている筆者自身が6輪生活のペアマシンとして憧れているのは、電気自動車の「Honda e」。

現行のホンダ四輪ラインナップの中では唯一のリヤ駆動であり、またレスポンスとトルクの出方においてCBR1000RR-Rに引けを取らない、唯一のホンダ四輪モデルだと感じているからです。

もっとも、この2台の組み合わせでは長距離移動が厳しいのは明らかです。もう一台4輪を足した10輪生活にしないと成立しないかもしれません。

いやはや、妄想で終わらせておくのが吉といえそうです。

あなたはどんな6輪生活に憧れを感じるでしょうか。想像するだけならタダですから、妄想で楽しみましょう。

自動車コラムニスト・山本 晋也

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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