アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表。イタリアンなスタイルと航続距離123kmを実現

■原付一種/二種のビジネス向け国産電動バイク

ビジネス向けを中心とした電動バイクをリリースする国内メーカーのaidea(以下、アイディア)が、新型の電動ビジネスバイク「AA-wiz」(以下、AAウィズ)を発表しました。

アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表
AAウィズ

アイディア製の電動バイクといえば、日本マクドナルドや日本郵便などが配達業務で使っている電動の3輪バイク「AAカーゴ」が有名ですが、新型となるAAウィズは2輪のスクーター。

荷物の運搬に特化したビジネスバイクでありながら、眺めているだけで楽しくなるイタリアンデザインが特徴で、しかも大容量バッテリーを搭載することで123kmもの航続距離を実現するといいます。

ラインアップには原付一種タイプと原付二種タイプを用意。新聞配達用の「AA-wiz PRO(以下、AAウィズ プロ)」も設定され、2023年春頃に発売されます。

●国内第5のバイクメーカーが手掛ける新型モデル

アイディアは、日本マクドナルドやドミノ・ピザ ジャパン、日本郵便やNTT東日本など、大手企業が配送業務に使用している電動3輪バイク「AAカーゴ」の製造販売で知られるメーカーです。

アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表
2021年9月にドミノ・ピザ新店舗に納入したAAカーゴ

2022年1月にはAAカーゴが国土交通省による型式認定を取得し、「国内第5のバイクメーカー」となったことで話題になりました。

そのアイディアの新型モデルがスクータータイプの電動2輪車で、ビジネス向けのAAウィズです。大きな特徴は、まず、デザイン。荷物搬送用のバイクとは思えない、都会にマッチするスタイリッシュなフォルムを持つことです。

デザインを担当したのは、イタリアのデザインオフィス「CZ Design Studio」の代表、クラウディオ・ザンキーニ氏。

アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表
デザインを担当したクラウディオ・ザンキーニ氏

ザンキーニ氏は、同じくイタリアのメーカー「ビモータ」のデザインを手掛けていることでも知られる有名プロダクトデザイナーで、AAカーゴに続きアイデア製バイクのデザインを担当しています。

なお、AAウィズの車体サイズは全長1840mmx全幅645mmx全高1050mmで、シート高690mm。とってもコンパクトな車体と125〜130kgという軽量な車両重量が相まって、取り回しがとっても楽なことも魅力です。

●約4kWhの大容量バッテリー搭載

ビジネスバイクとしての機能性などに優れることもポイント。特に、注目なのが約4kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することで、一回の充電で最大123kmの長距離走行が可能なこと。業務で一日中走り回っても十分な容量を確保しています。

アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表
約4kWhの大容量リチウムイオンバッテリー採用

パワートレインには、リヤホイールに組み込まれたコンパクトなインホイールモーターを採用。駆動系の部品点数を大幅に減らせるとともに、パワーロスも軽減することが可能です。加えて、重い荷物を積んでも楽々と坂道を登るEVならではの力強い走りも発揮します。

さらに、前後ブレーキには、制動時の効力を前後でバランスよく連動させるコンビブレーキを採用。初心者からベテランまで、さまざまなライダーが、安定した制動力を引き出すことが可能です。

アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表
後輪にはインホイールモーター搭載

充電方法は、ケーブルをコンセントにつなぐだけ。使用後にバッテリーを外して持ち運ぶ必要はなく、200Vと100Vコンセントの使用が可能です。また、4輪車用の普通充電設備にも対応。外出先でも充電することができます。

ちなみに、生産は神奈川県相模原市にあるアイディアの自社工場で実施。ジャパンクオリティによる、高い信頼性も誇ります。

アイディアが新型の電動ビジネスバイク「AAウィズ」発表
AAウィズ プロには、フロントバスケット、フットブレーキ、大型リアキャリアを装備

ラインアップには原付一種(50cc相当)のAAウィズ アルファ(定格出力0.6kW)と、原付二種(125cc相当)のAAウィズ ベータ(定格出力1.0kW)を用意。

さらに、フロントバスケット、フットブレーキ、大型リアキャリアを装備した新聞配達仕様のAAウィズ プロにも、原付一種のアルファと、原付二種のベータを揃えています。

価格(税込)は、スタンダード仕様のAAウィズが52万8000円、AAウィズ プロが53万9000円です。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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