■VWやIDブランドで見たものと大きく異なる正方形タイプ採用
フォルクスワーゲン(VW)は現在、パサート後継モデルと噂される新型EVセダン「エアロB」を開発中ですが、最新プロトタイプを捉えるとともに、そのコクピットをカメラが初めて撮影に成功しました。
捉えた最新プロトタイプは、依然としてダミーコンポーネントでカモフラージュされています。
フロントエンドでは、バンパーの台形開口部とコーナーの垂直エアインテークは確認できますが、ヘッドライトとグリルなど、ノーズ先端はデカール(ステッカー)が貼られています。恐らくヘッドライトは、LEDライトバーで接続される可能性が高いようです。
側面からは、急勾配のフロントガラス、流れるようなルーフラインなど、洗練されたボディラインを見ることができるほか、助手席側のリアフェンダーには充電ポートが配置され、リムから広がるホイールも見てとれます。後部では、テールライト全体をデカールで隠し、偽の排気管が演出されています。
注目のキャビン内ですが、これまでのVWやIDブランドで見たものと大きく異なり、インフォテイメントディスプレイが長方形ではなく、正方形に近いことが確認できます。
ID.4のようなコンパクトなステアリングホイールのすぐ後ろには、小さな長方形デジタルインストルメントクラスターが、湾曲したダッシュボードに組み込まれています。
市販型では、「MEB」プラットフォームに乗り、後輪駆動と全輪駆動が提供されます。モーターラインアップは最高出力148psと172psを用意、頂点にはデュアル モーターと全輪駆動が搭載される「GTX」を設定、最高出力は299psと予想されています。
エアロBの発売は2023年と予想されていますが、2022年内に発表される可能性もありそうです。市販型では「ID.7」の車名が有力候補の1つとなっており、その場合、IDブランド初のサルーンとなります。