公開された新型インプレッサに若返りを感じた理由。「RS」の日本展開は?【LA MOTOR SHOW 2023】

■ロサンゼルスで次期型のインプレッサが公開された!

ロサンゼルスで開催されているモーターショーで新型インプレッサが公開されましたね。

LAで初公開された新型インプレッサ

中身に関しては一足早く公開された「(VX改め)クロストレック」と基本的に共通というのは、これまでの関係と同じと考えていいでしょう。いっぽう、これまでは(ベースの)インプレッサが発表されたのちに(派生モデルの)クロストレックが公開されるという順番だったのが、新型では公開順が入れ替わったのがまず印象的です。

というわけで新型インプレッサ。その姿を見てまず感じたのは、雰囲気が若々しくなったということ。

インプレッサの現行モデル
公開された新型インプレッサ

参考までに、現行車と新型を比べてみると…

どうですか? 若返りを感じませんか?目(ヘッドライト)が小さくなり、顔の厚みがなくなってスポーティなテイストになったことがルックスにおける若返りの理由でしょう。

●スポーティなデザインになった背景は若々しさのため?

日本仕様のデザインがどうなるのか?北米仕様と同じなのか?に関しては日本仕様が公開されていない現時点では何とも言えませんが、北米仕様に関しては明確にスポーティな雰囲気を強調すべき背景があったのは想像に難くありません。

その理由は、Cセグメントにははじめて新車を購入するような若者のニーズが大きいからです。そんなユーザーに好まれるのがスポーティな雰囲気というわけですよ。

新型インプレッサに用意される「RS」
新型インプレッサに用意される「RS」

たとえばかの地では、インプレッサのライバルであるトヨタ・カローラ(セダン)のデザインも日本よりずっとスポーティ。若者がエントリーカーとして購入するからです。

というわけで新型インプレッサも、少なくとも北米仕様に関してはスポーティさが増した、というのはそういう背景と考えれば理解しやすいのではないでしょうか。

そう考えれば、「RS」というスポーティグレードの登場がアナウンスされたのもごくごく自然なことですね。

●RSは日本にも導入されるのか? 簡単ではない事情

「RS」のポイントは内外装をさらにスポーティ化したのに加え、標準車よりもひとまわり大きな2.5Lのエンジンを積むこと。

もちろん日本デビューも期待したいところですが、日本では「STI Sport」というシリーズがあることを考えると話は簡単にいかないかもですね。果たして?

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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