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■フロントハーフカウル装備の大型ツアラー
ホンダは、イタリアのミラノで開催されているEICMA2022(通称ミラノショー、2022年11月8〜13日)で、新型の大型クルーザーモデル「レブル1100」のツーリングバージョン「CMX1100Tレブル(CMX1100T Rebel)」を発表しました。
レブル1100は、ロー&ロングのレトロ&モダンなスタイルや、扱いやすいエンジン性能などにより、街乗りからツーリングまで、幅広いシーンで高い快適性を誇る、レブル・シリーズのフラッグシップモデルです。
そのツーリングバージョンとなる新型では、高速道路などでの防風性能が高いフロントハーフカウルを採用。サドルバッグなどの装備で荷物の積載性も高めることで、バイク旅をより楽しめる1台に仕上がっています。
しかも、このモデルは「レブル1100T」の名称で、日本での発売も予定されている注目のツアラーです。
●パルス感が味わえる1082cc・直列2気筒エンジン搭載
レブル1100は、500ccの「レブル500」や250ccの「レブル250」といったホンダのクルーザーモデル「レブル・シリーズ」のフラッグシップとして2020年に登場しました。
大きな特徴は、シリーズ共通のシンプルでクールなイメージのロー&ロングなスタイルや、軽量かつ低重心で取り回しやすいサイズの車体を持つこと。
搭載する1082cc・直列2気筒エンジンは、最高出力87ps(64kW)・最大トルクは98Nm(10.0kgf-m)を発揮(いずれも国内仕様)。270度位相クランクの採用による不等間隔爆発により、力強いトラクション性能とパルス感が味わえるとともに、高回転域までスムーズに吹け上がる特性も楽しめます。
さらに、最新の電子制御システムも装備。「スタンダード」「スポーツ」「レイン」「ユーザー」といった4つのライディングモードを備えることで、幅広いシチュエーションと路面状況に応じた最適なセッティングを選べます。
ほかにも、高速道路などで車速を一定に保つことが可能なクルーズコントロール、グリップヒーターなど、ロングツーリングを快適にしてくれるさまざまな装備も搭載。
ラインアップには、6速MT仕様と、変速操作が不用な独自の「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」を採用した6速AT仕様を用意しています。
●大容量のサドルバッグも装備
今回、ホンダが欧州で発表したCMX1100Tレブルは、そのツーリングバージョンです。
レブル1100(欧州名CMX1100 Rebel)をベースに、ワイドでエアロダイナミックなフロントハーフカウルと、スタンダードモデルより荷物を積むことができるサドルバッグを採用。長距離ツーリングなどでの快適性や荷物積載性を向上しています。
特に注目は、スタイリッシュで刺激的なデザインを採用したフォークマウントのハーフカウル。カウル上部にはスクリーンも装備することで、効率的に風の巻き込みを低減し、ライダーの疲労軽減に貢献します。
また、リヤのサドルバッグは、右:16L、左:19Lと大容量で、しかも開閉が楽なカバーヒンジ付き。ツーリングモデルとしての利便性の高さと、スタイリッシュな外観に貢献しています。
ちなみに、今回の発表では、レブル1100欧州仕様の2023年モデルも発表されましたが、こちらはカラー変更のみとなっています。
なお、CMX1100Tレブルは、前述の通り「レブル1100T」の名称で日本での発売も予定されているとのこと。発売時期などはまだ未発表ですが、迫力あるフォルムなど、早く実物を見てみたいものですね。
(文:平塚直樹)